【パタゴニア周遊プランづくり】モデルルート、行き方、必要日数など写真たっぷりで紹介!

南米旅行の大自然を満喫できる「パタゴニア」。2023年2月に訪れた際、聞きなれない地名、行きたいスポットやアクセスできる空港が多く、プランニングに四苦八苦しました。

2週間かけてパタゴニアを旅した経験に基づき、行き方や見どころ、ベストシーズンなど周遊プランづくりのポイントを紹介します。

この記事を読むと
  • パタゴニアの見どころやベストシーズンが分かります
  • おすすめのルートや必要な日数が分かります
  • 自分に最適なルートづくりができます

2023年2月時点
【チリ】 1チリペソ=0.16円
【アルゼンチン】 1アルゼンチンペソ=0.36円(闇両替) ※1 USD(≒130円)を360アルゼンチンペソで両替

パタゴニアとは

パタゴニアは南米大陸の南緯40度以南に広がるエリアの総称で、アルゼンチンとチリにまたがっています。また、南極に最も近い場所として知られています。氷河、山々、湖、川、砂漠、高原など大自然の宝庫で、ハイキングや登山、釣り、カヤックなどのアウトドアアクティビティを楽しむことができます。

パタゴニアの周遊ルートのたて方

広大なパタゴニアは、ある程度の滞在日数が必要で、シーズンに合わせて訪問する必要があります。地球の裏側まで時間をかけて行くからには、できるだけ効率よく旅行したいですよね。

2週間かけてパタゴニアを旅した私がおすすめする、周遊ルートをたてるステップは2つ。

  1. 行きたい場所を決める
  2. INとOUTする空港を検討する

(1)行きたい場所を決める

サリーナスくん
サリーナスくん

↑地図の赤文字は地名、白文字は観光スポットだよ 

まず、必要な日数を目安に行きたい場所を決めます。チリとアルゼンチンの2か国にまたがるパタゴニアの観光スポットと、その拠点となる町を地図にしてみました。観光スポットの拠点となる町は南端から以下の通り。私の未訪問地は一般情報となります。

【アルゼンチン】ウシュアイアにある、ビーグル水道/Estrecho de Beagle <私は未訪問>

「ビーグル水道」は、チリのパタゴニアとアルゼンチンのティエラ・デル・フエゴ島を分ける海峡です。世界最南端の町で、最も南極に近い場所でもある「ウシュアイア」からアクセスします。

ここでは、野生のペンギンやアザラシ、海鳥、クジラを見ることができる人気のツアーがあります。このツアーに参加した旅人によると、驚くほど沢山のペンギンやアシカを見ることができるそうです!興味がある方は、Google mapでたくさん画像が共有されています。

「ビーグル水道」のツアー(半日~)に参加するのであれば、最低1泊は必要です。

【チリ】プエルト・ナタレスにある、パイネ国立公園(トーレス・デル・パイネ)/Parque Nacional Torres del Paine

フランセス展望台

【パタゴニアのハイライト】「パイネ国立公園」内にはトレイルがいくつかあります。日帰りから1週間以上かけて、氷河、湖、滝、美しい草原が次々と目の前に広がる絶景を見ながらトレッキングをすることができます。

ラス・トーレス展望台

特に三つの巨大な岩塔で知られる「トーレス・デル・パイネ」は、パタゴニアで「フィッツロイ」と並ぶ人気のスポットです。トレッキングコースへのアクセスは、「プエルト・ナタレス」という町が拠点になります。

3泊4日でトレッキングした体験談は、以下の記事で詳しく紹介しています。

「パイネ国立公園」のトレッキングは、最短日帰り(トーレス・デル・パイネだけ見るのみ等)から10日以上かけて歩くコースがあります。トレッキングの日数に加え、準備日として1泊、後に休息日(WサーキットやOサーキットに行く方)として1泊することをお勧めします。

【アルゼンチン】エル・カラファテにある、ペリートモレノ氷河/Glaciar Perito Moreno

【パタゴニアのハイライト】「ペリートモレノ氷河」の巨大な氷の壁や氷河湖の美しさは圧巻です。その大きさは南極、グリーンランドに次ぐ第3位。トレッキングやボートツアーに参加し、氷河を間近に体験することができます。「エル・カラファテ」という町からアクセスします。

「ペリートモレノ氷河」トレッキングツアー(半日~1日)に参加するのであれば、最低1泊は必要です。ツアーは人気のため、事前予約をお勧めします。なお、トレッキングツアーに、氷河の前の展望デッキも含まれています。

ここ数年で「ペリートモレノ氷河」は退縮し、氷河の先端部が減少しているそうです。以前は氷河が成長しつづけ、定期的に起こる氷河の崩壊を見ることができたそうですが、私が訪問した際は、1時間ほど滞在し最後に運よく崩壊を見ることができました。

【アルゼンチン】エルチャルテンにある、フィッツロイ/Cerro Fitz Roy

【パタゴニアのハイライト】フィッツロイ山は、アルゼンチンとチリのパタゴニアに広がる山岳地帯で、その美しさで知られています。この地域には数々の鋭い岩峰や氷河が点在しています。

アウトドアブランド「patagonia」のロゴでも有名な「フィッツロイ」をはじめとしたトレッキングコースへは、「エルチャルテン」という町が拠点になります。町からフィッツロイ山が少しみえます!

「フィッツロイ」までトレッキングをする際は最低1泊は必要ですが、天気が崩れやすいため、絶対に晴れた景色を見たい方はエルチャルテンに数日滞在した方がいいです。私は2泊し、運よく晴れたフィツロイを見ることができました。

【アルゼンチン】ペリート・モレノにある、クエバ・デ・ラス・マノス/Cueva de las Manos

「クエバ・デ・ラス・マノス」は、壁に先史時代の岩絵が鮮明に残されている世界遺産です。これらの岩絵には様々な色の手形だけでなく野生動物なども描かれており、先住民文化の豊かさを間近に見ることができます。「ペリート・モレノ」という街からツアーで行くことができます(「ペリートモレノ氷河」とは異なる場所です)。

「クエバ・デ・ラス・マノス」などに行くツアー(半日)に参加するのであれば、最低1泊は必要です。ツアーはオンラインで事前予約が可能です。遺跡好きな私には大興奮のスポットでした!!!

【チリ】プエルト・リオ・トランキーロにある、マーブルカテドラル/Catedral de Mármol <私は未訪問>

岩石でできた洞窟「マーブルカテドラル」は、チリの「プエルト・リオ・トランキーロ」からボートツアーで行くことができます。太陽の光が差し込むことで、氷河湖の青色の水が洞窟の大理石を青く染め上げます。

「マーブルカテドラル」に行くツアー(半日)に参加するのであれば、最低1泊は必要です。また、「エルチャルテン」から「プエルト・リオ・トランキーロ」までのバスは本数が極端に減るため、移動には余裕を持った方がいいです。

興味がある方は、上のGoogle mapでたくさん画像が共有されています。地図の左上にある「拡大地図を表示」をクリックすると見ることができます。

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(2)INとOUTする空港を検討する

上記の観光スポットの町に近い空港は下記のとおり。日本より広大+物価の高いパタゴニアで、一筆書きで効率よく移動できるINとOUTする空港を考えます。

図の右側に、各町の国名を書いていますのでスクロールして見てください。

拠点の町最寄りの空港
ウシュアイア<アルゼンチン>ウシュアイア国際空港(USH)アルゼンチン
プエルト・ナタレス<チリ>プンタ・アレーナス国際空港(PUQ)、
もしくはプエルト・ナタレス空港(PNT)
チリ
エル・カラファテ<アルゼンチン>エル・カラファテ空港(FTE)アルゼンチン
エル・チャルテン<アルゼンチン>エル・カラファテ空港(FTE)アルゼンチン
ペリート・モレノ<アルゼンチン>バルマセダ空港(BBA)チリ
プエルト・リオ・トランキーロ<チリ>バルマセダ空港(BBA)チリ

パタゴニア内の拠点の町を移動する際、飛行機という選択肢もありますが、手軽に利用できるのはバス移動です。ただし、移動に時間がかかるのと、ルートによっては本数が限られているので注意です

バス移動のポイントや時刻表の調べ方、チケットの予約などは、以下の記事で詳しく紹介しています。

ポイント
  • パタゴニアへ飛行機でアクセスする場合、アルゼンチンの「ブエノスアイレス」、もしくはチリの「サンティアゴ」にまず行く必要があります。
  • 上の表でアルゼンチン内の空港は「ブエノスアイレス」、チリ内の空港は「サンティアゴ」に発着となります。国をまたぐと国際線となり運賃が高くなる傾向があるため、パタゴニア内のどちらの国の空港を利用するかを考える必要があります。
  • パタゴニア内はバス移動が可能。

パタゴニアは、ベストシーズンに訪問必須

パタゴニアは年間を通して風が強く天候が急変します。その中、ベストシーズンは、11月から3月(南半球の夏季)です。この時期は比較的温暖で、降水量も少ないです。

特に12月から2月は世界中から観光客が訪問し、私が訪問した2月は沢山の人で賑わっていました。そのため早めに旅程を立て、宿を予約する必要があります!これ以外の時期は、一部の地域は閉鎖されたり、長距離バスの運行本数が極端に減ります。

南米旅行中に出会った旅人によると、4月は降雪しておりパイネ国立公園はクローズしていたそうです。

パタゴニアのハイライト3か所を周遊する際のモデルルート

弾丸になりますが最短10日間で、パタゴニアのハイライトを周遊するルートです。「ブエノスアイレス」経由で、「ウシュアイア国際空港」がINで、「エル・カラファテ空港」がOUTの空港となります。

ポイント
  • 行きたい観光スポットの北端もしくは南端からINし、陸路で移動し、北端もしくは南端からOUTする工程にすると、効率よく周遊できます。
  • OUTの「エル・カラファテ空港」がアルゼンチンのため、INもアルゼンチン内の空港を選びます。アルゼンチンの「ブエノスアイレス」を起点にパタゴニアを周遊するためです。
  1. まず「ブエノスアイレス」から、アルゼンチン国内線で「ウシュアイア」に空路で入ります。
  2. (時間が足りないため)「ウシュアイア」は観光せず、そこから陸路(バス)でパタゴニアのハイライトである、「パイネ国立公園」、「フィッツロイ」、「ペリートモレノ氷河」を訪問します。
  3. そして、「エル・カラファテ」から空路で「ブエノスアイレス」に戻ります。

パタゴニアの前後にブエノスアイレスを数日訪れ、ヨーロピアンな街並みを楽しんだり、タンゴを鑑賞するのがおすすめです。ブエノスアイレスの観光スポットは、こちらの記事を参考にしてください。

私が2週間かけて周遊したルート

私はチリの「サンティアゴ」から「プンタ・アレーナス」に飛び、パタゴニアの観光スポットを4か所巡り、「バルマゼダ」から飛行機で「サンティアゴ」へと戻りました。

「サンティアゴ」経由で「プンタ・アレーナス空港」<チリ>IN

↓ バス3時間

「プエルト・ナタレス」で2泊+トレッキング3泊・・・パイネ国立公園 Wトレック<チリ>

↓ バス6時間

「エル・カラファテ」で2泊・・・ペリートモレノ氷河<アルゼンチン>

↓ 車3時間

「エル・チャルテン」で2泊・・・フィッツロイ<アルゼンチン>

↓ 夜行バス 10時間半(車内泊)

「ペリート・モレノ」で1泊・・・クエバ・デ・ラス・マノス<アルゼンチン>

↓ 車+ヒッチハイク 3時間

「チレ・チコ」で1泊

↓ フェリー+バス 4時間30分

コジャイケで1泊し、バルマセダ空港<チリ>OUT

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この記事を参考に、最適なパタゴニア周遊ルートを計画いただければ幸いです。

みなさん、良い旅を!

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