2023年2月にアルゼンチンの世界遺産「クエバ・デ・ラス・マノス」のツアーに参加しました。日本人はあまり行かないようですが、何千年も風化せず当時の色鮮やかな岩絵が見れる貴重な遺跡で、とても感動しました!
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クエバ・デ・ラス・マノスとは
スペイン語の「クエバ・デ・ラス・マノス(Cueva de las Manos)」は、「手の洞窟」という意味で、ここには約9,000年前の先住民の岩絵が多く描かれています。洞窟は、パタゴニア地域の中央部にあるサンタ・クルス川の峡谷に位置しています。
岩絵には特に手形が多く、他に野生動物、抽象的なデザインなどが描かれています。アクセスは決して良くありませんが、日本の縄文時代にあたる時代に生きていた人が残した岩絵を目の前で見ることができる世界遺産です。
ツアーの流れ
10時頃、ツアー会社の四駆が宿まで迎えに来ました。参加者は他にアルゼンチン人の夫婦のみ。洞窟までは拠点の町「ペリート・モレノ」から片道2時間ほどかかります。自分でレンタカーして行くこともできますが、途中から舗装されていない石交じりの道になるので、それに対応できる車種を借りた方がいいです。
昼頃に洞窟の事務所に到着、入場チケット代を払った後、公式ガイドによるツアーが始まります。遺跡自体は30分もかからず見られる規模感ですが、ガイドが1時間ほどかけ、英語とスペイン語で岩絵の説明や歴史的背景について詳しく説明してくれます。遺跡に沿って整備された道は、アップダウンは少なく、スニーカーで大丈夫です。
洞窟の事務所に戻ってから、ツアーに含まれたランチを食べ、「ペリート・モレノ」に戻ります。途中、「Sendero Tierra de Colores」という鉱物で幾つかの色が付いた丘に寄ってくれます。あくまでツアーのメインは「クエバ・デ・ラス・マノス」なので、おまけな印象でした。
町に戻るまでに野生動物のグアナコをたくさん見ました。「クエバ・デ・ラス・マノス」の壁画にも描かれた動物です。
ツアーの申し込み方法
「クエバ・デ・ラス・マノス」に行くツアーは、アルゼンチンの「ペリート・モレノ(Perito Moreno)」という町が拠点となります。「ペリートモレノ氷河」とは全く異なる場所なので注意。
ツアーは、「ペリート・モレノ」にオフィスがある旅行会社「ZOYEN TURISMO」で申し込むことができます。申し込みのためにオフィスに行く必要はなく、事前にメールかWhats App(LINEのようなメッセージアプリ)で、問い合わせすればOK。
連絡先は、ウェブサイトのフッターを参照してください。
Whats Appで問い合わせた方がレスポンスが早いから、使える人はメールよりおすすめだよ
この会社では、「クエバ・デ・ラス・マノス」の他にもトレッキングなど様々なツアーを行っていますので、申し込みの際は、「クエバ・デ・ラス・マノス(Cueva de las Manos)」に行きたい旨と希望日を伝えてください。
洞窟「クエバ・デ・ラス・マノス」の見どころ
洞窟の目の前は広大な渓谷が広がっています。周辺にはトレッキングができる場所がいっぱいあるようなので、数日滞在して大自然を楽しむのも良さそうです。
手形は2600年ほど昔のものと推定されています(紀元前6~2世紀)。塗料にはヘマタイトやカオリンなど鉱物が使われており、数千年経った今も驚くほど鮮明な状態で残っています!分析の結果、何十キロも離れた土地でしか見つからない鉱物も見つかったそうです。
よーく見ると手形の多くが左手です。洞窟の壁に左手をつき、右手(利き手)で持った骨製パイプで塗料を吹き付けたためだそうです。中には右手や、6本指の手形もあります。
手形の他に、グアナコ、レア(鳥)など野生動物をモチーフとした岩絵もあります。また、ジグザグの線や太陽を表しているらしい絵なども観察できます。これらは、なんと9000年以上遡る(日本では縄文時代)と推測されているらしいです!
聖地であった洞窟は、成人通過儀礼が行われた場と考えられています。その洞窟の周囲に、特に沢山の手形が残されています。
まとめ:縄文時代、パタゴニアに人が住んでいた証が見れる
クエバ・デ・ラス・マノスのツアーについて、イメージできましたか?
この記事で紹介したこと
「クエバ・デ・ラス・マノス」のツアーに実際に参加し、見どころを写真を交えて紹介しました。ツアーは、オンラインで申し込みできますので、是非検討してみてください。
日本の縄文時代には、パタゴニアに人が住み、色鮮やかな岩絵を残していたことに驚きました!何千年も風化せず残された当時の手形を確認することができるなんて、時の壮大さを感じずにはいられませんでした。
みなさん、良い旅を!
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