2023年2月にパタゴニアのペリートモレノ氷河のトレッキングツアーに参加しました。
ツアーには、氷上トレッキングだけでなく、氷河をパノラマ鑑賞できる展望台や、プチ氷河クルーズも含まれています。ツアーの申し込み方法から見どころ、注意点まで、ツアー参加前に知りたいことをまとめました。
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ペリートモレノ氷河とは
ペリートモレノ氷河(Glaciar Perito Moreno)は、アルゼンチンの世界自然遺産「ロス・グレシャース国立公園」内にあり、「エル・カラファテ」という町から約80kmに位置しています。ペリートモレノ氷河は、ここ一帯に広がる巨大な氷河の一部です。
その大きさは南極、グリーンランドに次ぐ第3位。高さ約60mの氷の壁の目の前に、展望台が設置されており、ゴゴォーと爆音を立てて氷河が崩れ落ちる様子を見ることができます。また、トレッキングやボートツアーに参加し、氷河を近くで体験することができます。
何万年もの歳月を経て形成された氷河の景観は圧巻です。ただ残念なことに、ここ数年で「ペリートモレノ氷河」は退縮し、氷河の先端部が減少しているそうです。数年前までは、氷河が成長しつづけ、定期的に起こる氷河の崩壊を見ることができたそうですが、私が訪問した際は、1時間ほど滞在し最後に運よく崩壊を見ることができました。
氷河トレッキングツアーとは
2023年2月時点、氷河トレッキングには「Big Ice」と「Mini Trekking」の2種類があります。
「Mini Trekking」は氷河の先端部を歩くのに対し、「Big Ice」は氷河の奥深くを歩くツアーです。
「Big Ice」は計5〜6時間の長丁場のトレッキングで、一定の体力が求められるため、初心者や体力に自信のない人には向いていないそうです。私は、比較的軽度なトレッキングと言われた「Mini Trekking」に参加しましたが、アイゼンを装着し慣れない氷上を歩くのは体力がいりました。
最新のツアー情報は、下記の「Hielo & Aventure」のウェブサイトから確認してください。
Big Ice(ビッグアイス)
料金目安:255 USドル + 国立公園の入園料
- 森中トレッキング+氷河トレッキング:5〜6時間
- 氷河前をフェリーで移動
- 展望台から氷河見学
Mini Trekking(ミニトレッキング)
料金目安:130 USドル + 国立公園の入園料
- 氷河トレッキング:2~3時間
- 氷河前をフェリーで移動
- 展望台から氷河見学
ツアーの申し込み方法
拠点の街「エル・カラファテ」に幾つかある旅行代理店からも申し込めますが、催行会社「Hielo & Aventure」で直接ツアーの予約が可能ですので、こちらがおすすめです。また大人気のため、日程が決まり次第、早めに申し込んだ方が良いです。
私はオフィスで申し込みをしました。運よく前日に「Mini Trekking」の空きがありましたが、ツアー参加に3日待った旅友もいました。
「Hielo & Aventure」のウェブサイトでは、「Big Ice」と「Mini Trekking」のツアー空き状況が確認でき、申し込みができます。
オンラインでツアー申込する際、オプションで、「INCLUDE TRANSFER IN TOUR」が選択できます。これは、「エル・カラファテ」から約80km離れた氷河展望台までのバス移動(往復)です。拠点の町「エル・カラファテ」のホテルまでバス送迎してくれるので便利です。このオプションを申し込まない場合は、自分で手配が必要です。
なお、オンラインで申し込むとカード払いが必要なようです。ハイパーインフレで闇両替が存在するアルゼンチンでは、「VISAカード」のクレジットカード決済がおすすめです。
アルゼンチンの闇両替については、以下の記事を参考にしてください。
オフィスは、町の目抜き通りの分かりやすい場所にあります。スタッフは英語が堪能で、WIFIが使えます、
ツアー「Mini Trekking」の内容
「Mini Trekking」のツアーは、1日に何回か催行されているようです。私が参加した回は、10時出発でした。お昼は持参しました。
ツアーの見どころ
なかなか高額なツアーで参加に少し迷いましたが、1日かけて様々なアクティビティに参加でき、大満足な内容でした!
氷河展望台
ペリートモレノ氷河の目の前に展望台と遊歩道が整備されています。高さ60m&幅5kmもある氷塊の壁のパノラマは圧巻!
遊歩道はかなり広く、歩き回っていると2時間近くあった自由時間はあっという間でした。上のマップのように色分けされているので、迷わず歩くことができます。道は整備されていて、車いすで行けるコースもあり、スニーカーでOK。遊歩道内にベンチや東屋があり休憩可能。遊歩道すぐの場所にカフェやトイレがあります。
真ん中コース(黄)より、正面向かって左コース(赤)や右コース(青)の方から、落氷する音が聞こえていました。私は左コース(赤)で大きなものを見ました。
氷河の崩壊を見たいなら、動き回らず同じ場所でじっと待つ方が良さそうです
プチ氷河クルーズ
トレッキングの開始地点へは、氷河湖を横切るようにフェリーで移動します。船上では外に出ることができ、船は氷河の近くを走ってくれます。目の前に広がる氷河のゴツゴツした形や美しい色をゆっくり観察することができ、30分ほどのプチクルーズ気分が味わえます。
氷河ミニトレッキング
トレッキングの開始前にアイゼンを装着してもらい、ガイド2人と共にグループで一列になり歩きます。歩くルートはある程度決められているようで、危険と感じる箇所はありません。
「そこにクレバス(深い氷の裂け目)があるよ」などガイドさんに見守ってもらいながら、安心して歩けました。
少し歩くと、もうそこは氷の別世界!さっきまで圧倒的なスケール感で目の前にそびえていた氷の上に立っていると思うと感動です!!!当日はあいにくの曇り空でしたが、晴れるともっと青く見えるんだと思います。
所々にできていた深い水溜りの青色は、吸い込まれるような美しさ。自然の不思議です。。
トレッキングの最後は、氷河の破片を入れたウイスキーで乾杯!2時間ほどの氷上トレッキングはあっという間でした。
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ツアー参加に必要なもの
曇っていても氷上は眩しいので、サングラスはあった方がいいです。また、日がないと風が冷たく寒いので防寒対策マストです。逆に晴れると暑いと思います。
ツアー会社から、穴の開いていない手袋と、しっかりした靴がないと参加できないと言われました。
ランチ、飲み物 |
サングラス |
ニット帽 |
穴の開いていない手袋 |
ヒートテック、ウルトラライトダウンなど防寒対策 |
日焼け止め、帽子など暑さ対策 |
しっかりした靴(私はトレッキングシューズで参加) |
現金(国立公園の入園料、2023年2月時点で5500ペソ) |
手袋や靴は町で買えるけど、あまり安くないから持参がおすすめ!
まとめ:入念な準備で、犯罪に遭うリスクを下げる
氷河トレッキングツアーについて、イメージできましたか?
この記事で紹介したこと
まず、氷河トレッキングには「Big Ice」と「Mini Trekking」の2種類がありました。また、ツアーの申し込み方法も紹介。
記事後半では、参加したツアー「Mini Trekking」を写真たっぷりで紹介しました。ツアーに参加する際は、必要なものをお忘れなく。
130 USドルのツアーと聞き正直参加を迷いましたが、氷の世界を歩く初めての経験に感動しました!パタゴニアを訪れる際、ぜひ検討してみてください。みなさん、良い旅を!
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます
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