2023年2月に念願の「パイネ国立公園」をトレッキングしました。Wサーキット(3泊4日)を歩いた体験談を詳しくお伝えします。運よく天候にも恵まれ、毎日絶景を見ながら気持ちよくトレッキングすることでできました。
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パイネ国立公園の「Wサーキット」とは
チリにあるパイネ国立公園は、日帰りから1週間以上かけて南米の大自然を感じながらトレッキングをすることができる自然保護地区で、トレイルの整備やキャンプ場の管理はしっかりとされています。氷河、湖、滝、美しい草原が次々と目の前に広がり飽きることがありません。
「Wサーキット」は、パイネ国立公園内の南側にある約70kmのトレイルです。すべてを歩くのあれば3泊は必要と言われています。
3泊4日で歩いた「Wサーキット」
私は「3泊4日」でWサーキットを歩きました。チレーノに1泊、フランセスに2泊の計3泊です。
歩いた距離は2日目が最も長くて、なんと4万歩強!
「Wサーキット」1日目
1日目は「プエルト・ナタレス」から、「トーレス・デル・パイネ」に最も近いキャンプ場「チレーノ」に移動のみしました。距離は大してありませんが、高低差は500mあり、寝袋、テントや4日分の食料、着替えを背負っての山登りは、なかなか苦戦しました。自分の頭を超える大きなバックパックは15kgはあったと思います。
7:00発 プエルト・ナタレス
9:00発 ラグーナ・アマルガ
10:00発 セントラル
13:00着 チレーノ 【宿泊】
トレイルの入口となる「セントラル」は、パイネ国立公園の中では一番大きいキャンプ場で、テントサイト、ロッジ、レストラン、お土産屋などがあります。「セントラル」を出発し少し歩くと、「ホテル・ラス・トレース」と綺麗な景色がさっそく広がります。ここから始まる4日間のトレッキングに心が高鳴ります。
「セントラル」を出発してしばらく歩くと登りになります。強風が吹く中、山肌に沿った細い道を歩き、少し下ると「チレーノ」です。キャンプサイトは、事前に公式サイトで予約する必要があります。
15kg超えと思われるバックパックは重く、少し登っては休み、少し登っては休みを繰り返し3時間かけ、ようやく到着しました。通常、「セントラル」から「チレーノ」まで2時間程度ですが、1時間ほど余計にかかりました。
「チレーノ」に泊まらない人、もしくは日帰りの人は身軽に「トーレス・デル・パイネ」を目指しトレッキングしていました。
「チレーノ」は、サンドイッチ、ビール、飲み物など軽食が食べられるレストラン併設のキャンプ場です。板張りされたキャンプサイトは森の中にあります。
事前情報で使用不可と思っていましたが、火器は建物内の指定された場所であれば使用可でした。なお、公園内では火器の使用場所が制限されており、各キャンプ場には炊事棟がありそこでしか使えません。
「Wサーキット」2日目
2日目は、早朝に出発して「トーレス・デル・パイネ」へ行き、「チレーノ」から一気に「フランセス」まで移動しました。
5:45発 チレーノ
8:00着 > ラス・トレース展望台 観光 > 8:15発
9:30着 > チレーノ 休憩 > 10:15発
16:15着 > ロス・クエルノス 休憩 > 16:45発
18:00着 フランセス 【宿泊】
「トーレス・デル・パイネ」に最も近いキャンプ場「チレーノ」から、観光スポット「ラス・トレース展望台」まで往復3時間30分ほどかかりました。
展望台に到着する1時間程前から急斜面になり、最後は岩場や砂利道をひたすら登るトレイル、4日間で最も辛かったです。三つの巨大な岩塔を持つ迫力ある「トーレス・デル・パイネ」と美しい氷河湖をやっとの思いで見た時は、登ってきた良かったと心から思いました。
私が到着したのは日が昇った後で、美しく朝焼けする「トーレス・デル・パイネ」を見たい際は、4時過ぎに出発する必要があります。ゆっくり歩いても片道2時半ほど。岩肌が赤く染まるのは、日の出から15分ほどのようです。極寒なので要防寒。
「チレーノ」に戻り、休憩後、今夜の宿泊施設「フランセス」に向けて出発しました。「チレーノ」から「ロス・クエルノス」に向かう場合、「セントラル」まで戻らなくとも、途中で西に向かうトレイルがあります。この「ロス・クエルノス」に向かう分岐点からしばらく下りです。
目の前に広がる湖や山を見ながら、休憩を適度に取り、アップダウンを繰り返すトレイルを8時間ほど歩きました。経由地の到着した頃には、足はパンパンでまるで棒のようでした。
「ロス・クエルノス」で長めの休憩をした後、湖沿いのアップダウンのあるトレイル、そして最後のトレイルを登り切ると、よーーーうやく「フランセス」に到着です。
「フランセス」は、とても大きなキャンプ場です。板張りされたキャンプサイトまでは、受付から急斜面を登る必要があります。これが疲労困憊の足腰に地味に響きました。シャワー&トイレは、キャンプサイトから斜面を下って数分歩いた場所にあります。
キャンプサイトは先着順のため、なるべく早めに到着し、トイレに近い場所にキャンプを張った方が便利です。炊事場は受付使くに小屋があります。私は行きませんでしたが、キャンプ場から遠くない所に山小屋があり、そこにレストランがあるようです。
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「Wサーキット」3日目
3日目は宿泊施設間の移動はなく、「フランセス展望台」と「ブリタニコ展望台」に行きました。昨日の疲れを取るべく、出発はゆっくりでした。
10:00発 フランセス
11:30着 > フランセス展望台 観光 > 12:00発
13:30着 > ブリタニコ展望台 観光 > 14:00発
15:20着 > フランセス展望台 休憩 > 15:30発
16:15着 フランセス 【宿泊】
「フランセス」から30分ほどで、無料キャンプ場「イタリアーノ」に到着です。トイレやシャワーはありますが、管理人は居らず、テントを張るだけの場所と考えた方が良いです。ただ、「フランセス」キャンプのように、テントを張るための板張りがないので、雨の日は地面にテントを張らないといけません。。
上の写真のように、建物横に設置された棚に、荷物を置くことができ、身軽にブリタニコに行くことも可能です。私は、「フランセス展望台」へ向かう際、休憩ポイントとして使用しました。
60分ほどかけ緩やかな登りを歩くと「フランセス展望台」に到着。期待をはるかに超える迫力ある氷河の山が目の前に広がります。雷のような地響がする先を探すと、氷河が次々と崩落していました。
「フランセス展望台」をさらに進むと、高低さの少ない森の中をしばらく歩きます。森を抜け、最後に急斜面を登りきると、360度の展望が広がる「ブリタニコ展望台」です。
「ブリタニコ展望台」は山に囲まれた場所にあります。高く険しい山が連なる景色は、写真では納めきれない、驚きの美しさ!
「Wサーキット」のトレッキング中の絶景続きの景色や、いくつか訪れた観光スポットの中で、私は「ブリタニコ展望台」が一番感動しました。強風が吹く中、幾度と体を360度回転させ山々を眺めました。
「フランセス」に戻る際に1時間ほど雨に降られました。雨が降り始めるとトレイルはぬかるみ、バックパックや服は濡れてしまいます。雨が降ることが珍しくないパイネ国立公園で、雨対策は必須です。
「Wサーキット」4日目
4日目にもなると疲労のピークを迎え、自分の限界がそこまで来ていることをヒシヒシと感じました。この後、他の場所でのトレッキングを予定していたため無理はせず、「グレイ氷河」は行かず「パイネ・グランデ」まで移動するのみに予定を変更しました。
12:30発 フランセス
15:30着 > パイネ・グランデ 休憩 > 17:00発
17:30着 > プデト 休憩 > 19:15発
21:30着 プエルト・ナタレス 【宿泊】
「フランセス」から「パイネ・グランデ」までは3時間ほど。高低差が少なく、4日間で最も歩きやすいトレイルでした。次々と広がる絶景を楽しみながら、ゆっくり歩きました。
「パイネ・グランデ」に近づくにつれ風が強くなり、幾度となく煽られました。ただ、風は東から西に吹いていたため追い風となり、歩みは早かったです。逆風が吹いていたと思うとゾッとするほどの強風でした。
「パイネ・グランデ」は、風を遮るものがないキャンプサイトです。その分、絶景が広がります。キャンプサイトの隣には、レストラン併設の山小屋があります。
17:00のフェリー出発まで、パイネ・グランデのキャンプサイトで待機。冷たい風が強く吹いていることが写真からも分かります。フェリーは30分ほどでプデトに到着。19:15のプデト発のバスまで、フェリー降り場近くのカフェで待ちます。ここでも冷たい風が強く吹いていました。
21:30頃にプエルト・ナタレスに着くころにはクタクタでしたが、22時でレンタルショップが閉まるため、急いでレンタル品を返却しに行きました。宿に着いたのは22:30過ぎでした。もちろんこの日は爆睡で、暖かいベッドで眠れることがとても有難かったです。
まとめ:Wサーキットは、毎日が大自然の絶景
Wサーキットについて、イメージできましたか?
この記事で紹介したこと
パイネ国立公園で人気の「Wサーキット」を、写真たっぷりで紹介しました。実際に歩いたトレイルや、キャンプサイトの様子など雰囲気が伝われば嬉しいです。
3泊4日のトレッキングは楽ではなかったですが、絶景の毎日に大満足でした!!!
みなさん、良い旅を!
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます
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