【パイネ国立公園】Wサーキットの持ち物、事前準備|やること沢山でも、これで完璧

2023年2月に、3泊4日でパタゴニアのパイネ国立公園の「Wサーキット」と呼ばれるコースを歩いてきました。宿泊施設の予約のポイントや、トレッキングの持ち物、その他諸々ある事前に準備すべきことをまとめました!

サリーナスくん
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  • すべてやれば、「Wサーキット」に行く準備は完璧です

宿泊施設は、なるべく早く『事前予約』

「Wサーキット」には山小屋(室内のベッドで眠れます)と、有料・無料のキャンプ場(外でテント泊)があります。宿泊施設の利用者は、自分のルートに会う宿泊施設を、公園に入る前に全て予約しなければなりません。また、宿泊施設の場所によりルートが左右されると行っても過言ではなく、1ヶ所予約ができないと予定が狂ってしまいます。

パタゴニアのベストシーズンは11月から3月と限られています。この期間に世界中から集まるトレッカーが、限られた数の宿泊施設に数カ月前から予約を入れます。

私は2月のトレッキングに向け、前年11月に宿泊施設の予約を行いましたが、予約が取れなかった宿泊施設が既にありました。

宿泊施設を予約する際のポイント

宿泊スタイルや持参するもの、予算により、予約内容も変わります。お金をかければ、少ない荷物でトレッキングをすることができます。

私は、テントや寝袋、食料4日分などを持っていきました。荷物を背負うと自分の頭より高くなったザックは15kgを超えていたと思います。。

有料のキャンプ場は、テント持ち込みかレンタルか選べます。寝袋やマットなど必要なものは、キャンプ場でレンタルすることができます。有料キャンプ場の基本設備として、ホットシャワー、水洗トイレ、売店(ちょっとした食料や飲料)、レストラン、炊事場があります。

無料のキャンプ場も予約が必要です。ちなみに、無料で予約ができる「イタリアーノ」は、設備は最低限で、テントのレンタルや売店はなく、トイレットペーパーはありませんでした。

食事は事前予約可能ですが、予約なしでも食べることができます。各宿泊施設に炊事場があり自炊はできますが、調理器具は持参しなければなりません。売店で食材を買うこともできますが、選択肢は少なく値段が高いです。

予約後も宿泊の90日前までなら無料でキャンセルも可能です。仮のルートでも良いので、1日も早く宿泊施設を予約した方がいいです。また、キャンセル日が近づくと、先に予約した人がキャンセルすることもあります。
※以前は、キャンセル料無料は「30日前」だったようです。ご注意を!

宿泊施設の予約は、各管理会社のサイトで

「Wサーキット」には7つの宿泊施設が点在しており、最低3泊は必要です。位置関係は上の図の通り。宿泊施設の管理会社は、CONAF(国立公園管理)と、民間会社2社が行っています。

希望する宿泊施設の管理先のウェブサイトで予約します。無料・有料問わず、全てのキャンプ場が事前予約は必要です。

セントラル(有料)FANTÁSTICO SUR
チレーノ(有料)FANTÁSTICO SUR
ロス・クエルノス(有料)FANTÁSTICO SUR
フランセス (有料)FANTÁSTICO SUR
イタリアーノ(無料)CONAF(国立公園管理)
パイネ・グランデ(有料)VERTICE
グレイ(有料)VERTICE

「FANTÁSTICO SUR」のウェブサイトでのキャンプサイトの予約方法

私は、「チレーノ」で1泊、「フランセス」で2泊しました。事前に行った「FANTÁSTICO SUR」の公式サイトの予約がとても分かりづらく苦戦しました。同社が他に運営する「セントラル」と「ロス・クエルノス」も同じ方法で予約できます。

パイネ国立公園の入園チケットは、事前購入が必須

入場料は事前に支払わなければなりません。以前は「ラグーナ・アマルガ」にある国立公園のオフィスで入園料を支払えたようですが、ここでは入園チケットの確認のみになりました。

公式サイトから購入できます。入園チケットのPDFは、事前にダウンロードするかスクリーンショットしておいてください。登録したパスポートをお忘れなく。

キャンプ用品や服装など持ち物

服装・装備

ザック私は、旅行で使用している40L(最大45Lになる)を使いましたが、寝袋が入らず、ロープでくくりつけました。
トレッキングシューズ岩場が多いので、足首をガッチリと固定してくれる「ハイカット」がおすすめです。また、水たまり、ぬかるみで靴が濡れますので、防水性があると良いです。
サンダルキャンプ場でトレッキングシューズを脱げると楽です。雨でシューズがびしょびしょになった際も◎
ストック岩場や高低差のある場所での安定性が違います。45度ほどの上り/下りがあり、膝への負担を減らすためにもストックは2本必要です。木の棒で代用している人を見ましたが、レンタルがおすすめです。
レインウェア上下雨対策は必須!風が強いので傘は役に立たないです。パイネで雨が降らない確率の方が低い気がします。防寒対策にもなります。
ザックカバー、大きいビニール袋雨風が強いと、バックパックの中が濡れることもありえます。中が濡れないように食材や着替え、電化製品はビニール袋に入れます。
手袋、ニット帽、厚めの靴下、ヒートテック、ウルトラライトダウン(寒さ対策)朝夕は気温が下がります。また、雨が降り太陽が隠れると急激に寒くなります。テントは寒いです。
サングラス、日焼け止め、帽子(暑さ対策)太陽を遮るものがない中の長時間歩くと、体力が猛烈に奪われます。
靴下や下着の着替えは余分に、もしくは、乾きやすい服日が出ていると汗で、天気が悪いと雨でびしょびしょです。森の中のキャンプ場は日が差さないので乾きづらいです。
(できれば)長ズボン、長袖道沿いに草木があり、足が傷つきます。また、日差しが強いので薄めの長袖がいいです。
ヘッドライト夜のテント内やトイレに行く時、また日の出前のトレッキングに必要です。

寝床

宿泊スタイルにより異なりますが、キャンプ場でテントサイトのみ予約した人は、以下全てが必要です。耐寒性のある寝袋は非常に重く大きいです。自分で背負って歩ききれるのか、レンタルショップで持たせてもらってから悩んで決めることをおすすめします。

・テント
・寝袋
・ロールマット(寝袋の下に敷く)

・(できれば)サバイバルブランケット
万が一の寒さ対策として、遮熱効果があるアルミブランケットを持っていきました。100均で購入できます。

自炊用のキッチン道具

・クッカー&キッチングッズ、お皿&カップ&箸、ナイフ
私はカットが必要な食材は持っていかなかったため、クッキングナイフは持って行っていません。

・ガス缶(小)1つ
キャンプ場に他のキャンパーが置いて行ったガス缶があるので、不足しないか心配しなくても大丈夫です。

現金

移動手段の値段は現地で要確認。宿泊施設で売っているものの値段は事前に分からないため、購入予定の人は現金を多めに用意していった方が安心です。

・フェリーの代金(プデト~パイネ・グランデ)
・園内のミニバスの代金(ラグーナ・アマルガ~セントラル)
・宿泊施設で使用するお金(食事や追加の食料購入、またキャンプ用品のレンタルなど)

おすすめのキャンプ用品のレンタルショップ

「プエルト・ナタレス」で沢山レンタルショップがあるとの前情報でしたが、意外と見つけるのに苦労したので、おすすめのショップを紹介します。レンタルする品により値段や状態が異なるため、時間が許す限り幾つかショップをまわった方がいいです。

また、レンタルしたキャンプ用品をトレッキングから帰ってきた日に返さないと、翌日返却は1日カウントされてしまいます。ショップの閉店時間の事前確認をお忘れなく。

Turismo Receptivo Teresa

サリーナスくん
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一店目はノリの良いチリ人が経営するショップ

夜10時頃まで営業しているとのこと。13-16時くらいまで「シエスタ」で、店が閉じるため注意です。幾つか店を回りましたが、料金設定は良心的で、レンタル品はきれいでした。

Lili Patagonico’s

サリーナスくん
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二店目は、ホステル兼のレンタルショップ

上記の店でテントの在庫がなく紹介してもらいました。結果、こちらの方がテントの値段は安く、しかも新品のテントを貸してもらえたので良かったです。テント設置方法は、ホステル前の空き地でレクチャーしてくれました。

テントの張り方をレクチャーしてくれました

必要日数分の食材

自炊をするのであれば必要日数分の食材をもって行かなければなりません。カレーは毎日食べても飽きない質なので、毎晩、ゴハンを炊いてカレーライスをしっかり食べて体力回復させました。

体力回復には、しっかり食べて寝ることが一番です!

下記、購入した食材(4日分)になります。女1人でギリギリ足りた感じです。男性はもう少し量が必要だと思います。

私は持っていきませんでしたが、インスタント麺は、軽くて簡単に調理できて良いですね。缶詰は重いです。あと、チップスなど塩分があるものがあるといいと思いました。

  • カレーのルー(3粒)※日本から持参
  • カレーの具材(炒めたものを持っていきました): じゃがいも、人参、玉ねぎ、サルチッチャ(ソーセージ)を3日分
  • スープの粉(熱湯入れて飲める)
  • 食パン(朝と昼の4日分)
  • ゆで卵(4個)
  • チーズ(8枚)
  • ソーセージ(4本)
  • 生ハム(1パック)
  • バナナ2本
  • お米(未調理)300g
  • クッキー(2パック)
  • 板チョコレート(1枚)
  • ナッツ(1袋)
  • シリアルバー(8本)
  • 水500ml(トレッキング途中で、きれいな川がたくさんあり給水できます)

食材を購入できる場所

街中でも大きなスーパー「Unimarc」が買い出しに便利です。日本の食材以外は、大抵揃えることができます。いつも地元客と観光客で混んでいます。日曜日は早く締まるので注意。

また、街中には小さなスーパーが幾つかあります。宿に着いたらどこにスーパーがあるのか確認しておくといいかもしれません。

食材選びのポイント

  • 栄養がある。1日10~20kgも歩くと大変体力を消耗します。しっかりと栄養補給してください。数日間パンしか食べておらず体調不良で下山していった青年に会いました。。
  • 料理の手間がかからない。カレーの具材を事前に炒めて持って行ったので時短になりました。貯時間歩いた後の料理は苦行です。。
  • なるべく液体は避け、軽量。荷物は1gでも軽い方がいいです。
  • 保存がきく。天気に恵まれると、ずっと日光にバックパックが日に当たるため、食材が痛むのも早いです。ゆで卵は3日目までは大丈夫でした。
  • 甘いもの。休憩中に手軽に口にできるものがあると、体力回復を実感します。
  • 形が崩れにくい。キャンプ道具や洋服など他にも荷物が多いと、パンなど柔らかい食材はグチャグチャニなる覚悟で。
  • しょっぱいもの。私は持っていきませんでしたが、汗を大量にかくので塩分があるものを欲しました。

トレッキング後の「プエルト・ナタレス」の宿も予約

トレッキングをするパイネ国立公園内に泊まる前後の日は、「プエルト・ナタレス」で宿泊となります。トレッキング前は準備で1泊、トレッキング後は休息のために1泊は最低必要です。

数日間トレッキングをする際に不要な荷物を宿で預かってもらうためにも、トレッキングから帰ってきた後の宿の予約をお忘れなく。

私が行った2月はチリの夏でしたが、「プエルト・ナタレス」の夜はとても寒いです。ヒーターが無い部屋は寒くて寝つきが悪くなります。宿の口コミをしっかり確認して、しっかり休息できる宿をおすすめします。

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「プエルト・ナタレス」で、公園行のバスチケットを購入

バスターミナルから幾つかのバス会社が運航していますので、「プエルト・ナタレス」に到着後、バスターミナルでチケットを購入すれば大丈夫です。いくつか出発時間がありますので、自分の予定に合う時間のチケットを購入します。ただし、当日の購入だと売り切れている可能性大です。

事前にバスの時刻表を確認したい際は、大手バス会社「Bus Sur」のウェブサイトから確認できます。検索方法は、別記事で詳しく紹介しています。

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「Wサーキット」をトレッキングする準備はできそうですか?

この記事で紹介したこと

3泊4日で「Wサーキット」をトレッキングした経験を元に、宿泊施設の予約のポイントや、持ち物、その他諸々ある事前に準備すべきこと全てを紹介しました。

兎にも角にも、1日でも早くパイネ国立公園内の宿泊施設を予約することが大切です。宿を押さえたら、国立公園の入園チケットや持ち物の準備など、「Wサーキット」に行く前にやることは沢山あります。

できるだけ日本出国前の時間がある時に、できることは着々と終わらせておくことをおすすめします。

みなさん、良い旅を!

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サリーナスくん
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