世界中のトレッカーを魅了するネパールで、2泊3日でプーンヒルへトレッキングをしました。2023年9月に歩いた体験談をもとに、トレッキング初心者の視点から詳しく説明します。
ネパールのトレッキング
「世界の屋根」と称されるネパールは、ヒマラヤ山脈がこの国を横断しています。世界最高峰エベレスト(8,848m)を含むヒマラヤは8,000メートル級の山が連なり、世界中のトレッカーを魅了しています。
ネパールのトレッキングというと、エベレストを目指す「エベレスト街道」が有名で、最も分かりやすいかもしれません。首都カトマンズの東側に位置する「エベレスト街道」は、一般的にルクラ(Lukla)という村からエベレストのベースキャンプまでのトレイルを指します。
ネパールには、この「エベレスト街道」の他にもトレッキング・エリアが幾つかあります。中でもカトマンズの西側に位置するポカラ(Pokhara)という街を起点とする「アンナプルナ自然保護地区」のトレッキングは、初心者から上級者まで楽しめる幅広いトレッキングルートがあります。長期間のトレッキングではアンナプルナ・ベースキャンプが、短期間で行けるトレッキングではプーンヒルが特に人気です。
ネパールのトレッキングは、雄大な山々や美しい渓谷など鳥肌ものの大自然だけでなく、トレッキング中に訪れる村々でユニークな文化や伝統に触れられる点も魅力です。そして、温かく歓迎してくれるネパールの人々との触れ合いは、心が和み温まる、この国ならではの体験ができます。
「プーンヒル」がおすすめな理由
「プーンヒル(Poon Hill)」は、ネパールの西側に位置する観光都市「ポカラ」から簡単にアクセスできる「アンナプルナ自然保護地区」に位置しています。短期間のトレッキングでヒマラヤを間近に体験することができます。
ハードスケジュールにはなりますが、ポカラから最短1泊2日で行くことも可能です。
アップダウンのあるトレイルで、トレッキング経験が多くない初心者でも体力さえあれば歩けると思います。また、標高3,210mのプーンヒルは4,000m以下に位置しているため、高山病の心配はあまりありません。
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絶景パノラマの展望台
プーンヒルは、雲や霧がなく晴れていれば、8,000m級のアンナプルナ山群をパノラマで見る絶景スポットです。ダウラギリ(世界で7番目に高い山)やアンナプルナ(世界で10番目に高い山)など、世界有数の高峰の壮大な眺めを楽しむことができ、とても人気です。
特に夜明けのプーンヒルを目指す人が多く、白銀のヒマラヤが陽を浴びて紅く輝やいていく様は神々しささえ感じる絶景だそうです!その絶景を見たくて私もプーンヒルを訪れましたが、写真のように残念ながら天気に恵まれず何も見ることができませんでした。。
私が見たかった絶景は、Google mapでたくさん共有されています。地図の左上にある「拡大地図を表示」をクリックすると画像を見ることができます。
ガイド無しでも行ける
事前情報では、2023年4月に改定があり、外国人観光者のトレッキングにはガイドの同行が義務付けられたと聞いていました。こちら在ネパール日本国大使館のサイトにも紹介されています。
私がネパール入国後、カトマンズのタメル地区で7つの旅行代理店を訪問し情報収集をしたところ、2023年9月時点、プーンヒルを目指すトレッキングは、ガイド無しでも可能だということが分かりました。今後も改定される可能性があるとのことだったので、最新情報の収集は欠かせません。
また、短期間で行けるトレッキングのルートとして人気のプーンヒルであれば、(1)一人で歩く可能性が少なく、(2)ルートが分かりやすく迷わず行くことができる、ということも教えてもらい、私はガイド無しでトレッキングをすることにしました。ちなみに、私はこれまで何度かトレッキングをした経験があります。
ガイドを雇った方が良い人
トレッキングが初めて、高山病などトラブル時の対応に不安がある、英語が全く話せない人はガイドと一緒にトレッキングすることを強くおすすめします。安心してトレッキングができることを考えると、決して高いガイド料ではないはずです。
参考までに、ポカラで利用した宿が紹介してくれるガイドの料金は25 USドル/日でした、これにガイドの交通費が別途かかるとのこと。グループで行けば、参加人数でガイド料をシェアする考え方です。
私は2023年秋にネパールで2回トレッキングをし、ガイド有りと無しの両方を経験しました。これらの経験を通して気づいたガイドとトレッキングするメリット、ガイドを雇うポイント、また、トレッキングツアーを手配できるカトマンズとポカラのおすすめの旅行代理店を別記事にまとめています。
プーンヒルのベストシーズン
プーンヒルに限らず、ヒマラヤのトレッキングをするベストシーズンは、天気が安定して降水量が少ない春(2月~5月)や秋(10月~11月)と言われています。12月~2月は晴れていてトレッキングは可能ですが、雪が積もり、とても寒いそうです。5月初旬から9月中旬までは雨季とされていますが、時期がずれることもあるため目安にした方がいいと思います。
私が2023年9月末にプーンヒルにトレッキングをした際は、例年は終わっているはずの雨季が長引いており、大雨はありませんでしたが、最初から最後まで濃霧に悩まされました。トレッキングが目的であれは、雨季が確実に終わり比較的晴れが多い時期をおすすめします。
トレッキングの満足度は、天気にも左右されるよね。。
私がトレッキングをした9月末の気温は、天候が悪かったこともあり、標高2,000mを超えた場所はひんやりと寒く、夜は零度に近い凍える寒さを感じました。晴れていれば半袖で十分、日差しが強く帽子が必要なくらいの暑さでした。
天気には恵ませんでしたが、濃霧だからこそ見れた景色や、トレッキング中に沢山の素敵な出会いがあり、個人的には大満足のトレッキングとなりました!
プーンヒルへのトレッキングルート
プーンヒルへのトレッキングは、一般的に3泊4日で行く人が多いです。一日に進む距離の違いや、トレッキングのスタート地点の違いで所要日数が変わります。また、年々道路工事が進み、山奥の村までジープやバスで行けるようになっており、行けるところまで車を使えば日程が短縮できます。私が行った2023年9月は、乗合ジープでガンドルック (Ghandruk)の先にある村まで行くことができました。
プーンヒルを目指して3~5日間でトレッキングをする場合、ほとんどの人が以下の4つの村を通り、いくつかを宿泊地とするはずです。ポカラは上の地図に載っていませんが、右下の方向にあります。
- ガンドルック(Ghandruk) 標高1,940m
- タダパニ(Tadapani) 標高2,721m
- ゴレパニ(Ghorepani) 標高2,853m
- ウレリ(Ulleri) 標高2,120m
私が2泊3日で歩いたルート
私はガンドルック(Ghandruk)の少し先からスタートし、ウレリ(Ulleri)をゴール地点とし、3日目の朝にプーンヒルへ。毎日2~6時間歩き、2泊3日でトレッキングをしました。
ツアーに参加すると、ウレリをスタート地点にするものが多いですが、ポカラの旅行代理店のガイドのアドバイスに従い、私はガンドルックをスタート地点としました。ゴレパニからウレリの800mほどの高低差が最も辛かったので、私にはガンドルック → ウレリの左回りルートが合っていました。
2泊3日で歩いたトレッキングの様子は、別記事で詳しく紹介しています。
プーンヒルに1泊2日で行く方法
上述の通り、2泊3日でトレッキングをしたため私の経験ではありませんが、プーンヒルを1泊2日で行くことも可能です。
以下は、ゴレパニの宿で出会ったフランス人が辿ったルート。個人手配したジープは往復で160 USドルと言っていました。ウレリのジープ事情について、詳しくはこちらの記事の「トレッキング3日目」を参考にしてください。
- ポカラからウレリまでジープを個人手配
- ウレリからゴレパニまでトレッキング
- ゴレパニで1泊
- 2日目の朝に、ゴレパニからプーンヒルを往復
- ゴレパニからウレリに戻る
- 個人手配したジープでポカラに戻る
プーンヒルに興味を持った人は、トレッキングに必要な服装や装備を紹介する記事もチェックしてね
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私はプーンヒルをガイド無しで歩くことを決めましたが、現地の最新情報を集めるために沢山の時間を使いました。ガイド同行のトレッキングが最良だと思います!
みなさん、良い旅を!