数ある南米の現地ツアーで個人的TOP3に入るのが、チリ北部のアタカマ砂漠の町から、ボリビアの『天空の鏡張り』で有名なウユニ塩湖に抜ける3日間ツアー。2023年3月に参加した絶景続きのツアーの内容を詳しくお伝えします!
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「アタカマからウユニへ」3日間越境ツアーとは
チリ北部のアタカマ砂漠の町から、ボリビアの『天空の鏡張り』で有名なウユニ塩湖に2泊3日で抜ける人気の現地ツアー。
アタカマからウユニに移動できるだけでなく、雲が目の前に迫る5000m超の大地を駆け抜け、フラミンゴが生息する湖、露天温泉、グランドキャニオン張りの渓谷など絶景の連続!さらに、ツアーには、ウユニ塩湖自体の観光も含まれて、コスパ抜群です!
上の地図の左下のアタカマ(San Pedro de Atacama)から、右上のウユニ(Uyuni)まで、一見すると大して移動しないように見えます。しかし、ウユニの左に位置するウユニ塩湖(Salar de Uyuni)の面積は新潟県とほぼ同等なので、沢山の観光スポットを巡りながら3日間で結構な距離を移動することが分かります。
3日間ツアーについて旅行代理店に確認したいポイントなど、別記事で詳しく紹介しています。
ツアー参加時の注意点
アタカマから3日間越境ツアーに参加すると、初日から、目の前に雲が迫る5000メートル以上の高地に一気に移動します。何も対策をしなかった参加者は酷い吐き気や頭痛に悩まされていました。
できれば数日前から高地に体が順応するような旅程を組むことをおすすめします。もし「ダイアモックス」で対策をする際は、事前に服薬する必要があります。
ツアー1日目の見どころ
写真と文章のみでワイルドな大自然を伝えることは難しいですが、初日から絶景の連続でした!何も生えていない5000メートルを超える高地では、雲が目の前に迫り、太陽をより近くに感じ、いつも住む世界とは異なる景色が目の前に広がります。
初日最大の見どころは大量のフラミンゴが生息する真っ赤な美しい湖。太陽の光が差すとキラキラ光り、とってもきれい!
一日中、車で移動しているように感じますが、観光スポットではたっぷり時間を取ってくれるので、丘を登ったり、湖の周りを歩くことができます。標高が高く、軽く駆け上がると息が切れてしまいました。
実は、ウユニ発着の同内容の3日間ツアーに10年前に参加したことがあるのですが、目の前に広がっていたのは、記憶より何倍も壮大な自然!!!改めて感動しました
朝7時頃、チリのアタカマを出発
30分ほどかけ、ミニバスがツアー参加者が泊まるアタカマ内のホテルに立寄ります。全員が集まり次第出発、1時間しないうちにチリとボリビアの国境に到着。
チリ → ボリビアの国境超え
ここで朝食。ボリビアに入国してから、ボリビア人のドライバー兼ツアーガイドと合流し、ここから3日間ツアーが本格的に始まります。
合流後、車ですこし移動したところにあるオフィスで公園入場料 150ボリビアーノを支払い、再度車に乗り込みます。ここで受け取ったチケットは後ほどに必要になるので、無くさないように注意です!
チリ側の国境はきれいな建物で無料トイレがありますが、上の写真に写っている簡素な施設のボリビア側ではありませんので、ここで済ませておくと良いです。
Laguna Blanca/白の湖
湖に山並みがきれいに反射していました。風は強く冷たいので、ダウンを着込みニット帽を被りちょうど良いくらいでした。
Laguna Verde/緑の湖
十分に光が差すとエメラルドグリーンに輝くようですが、残念ながらうっすら緑色でした。湖の後ろの火山が美しいです。
フラミンゴを見ながら入る露天風呂
混浴の天然温泉で、更衣室で水着に着替えて入ります。入場料はトイレ使用を含めて5ボリビアーノ。かなり標高が高いですが昼頃で日が高かったので、寒さに凍えることなくゆっくり入ることができました。目の前にフラミンゴが!温泉近くにのあるレストランでランチを取りました。
水着はあらかじめ準備しておいてね
標高5000m超の大地
目の前に雲が迫る絶景を4WDで走り抜けます。アタカマ出発のツアーは、初日数時間で高所に到達するため、事前の高山病対策が必須です。当日に体調を崩していた参加者が何人かいました。
Geisers/間欠泉
大量のスチームと音を立てて噴き出す間欠泉は迫力満点です。マグマ(?)がグツグツ沸き立つのを確認することができます。
Laguna Colorada/赤の湖
ツアー1日目のクライマックスは、大量のフラミンゴがいる赤い湖。太陽の光が差すと、ますます赤みを増し、フラミンゴとのコントラストが何とも言えない美しさ。赤く見えるのはプランクトン。これを食べるとフラミンゴがピンク色になるそうです!見晴台にトイレ(5ボリビアーノ)があります。
17時頃に宿に到着
寝るだけのシンプルな清潔な宿で、同じツアーの親子(女性)と部屋をシェアしました。ホットシャワーがあるとのことでしたが、調子が悪く残念ながら使うことができませんでした。
就寝後から翌朝の出発まで電気が無く充電ができなかったため、電気があるうちに共有スペースで携帯等の充電をする必要がありました。
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ツアー2日目の見どころ
リャマを飼う家族を訪問
朝8時半頃、朝御飯を済ませて出発。リャマを飼いながら、伝統的な衣装を身に包み、昔ながらの生活を営む家族の家を訪問しました。子供さんは実家を離れて暮らしているとのことでした。屋外にあるキッチンなど家の構成や、リャマを放牧する様子などを見ることができました。
飼われているリャマは、リボンのような耳飾りを付けており、デザインの違いで所有者を見分けているそうです。
ワールドカップのような岩群
長い年月を経てできた様々な形になった岩が沢山ある場所です。「これは、ボリビアのワールドカップ!」と、ガイドさんがハニカミながら教えてくれた岩は、想像力を働かせれば見えなくもないですね。。笑
赤い土と真っ青な空のコントラストが印象的な場所です。
Laguna negra/黒の湖
ツアー2日目のハイライトは「Laguna negra(黒の湖)」!またの名を「Laguna Escondida(隠れた湖)」と言うそうです。
空を完璧に映し出した湖、その背後に広がる荒涼とした岩々がつくりだす風景は、息をのむ美しさでした。写真では見づらいですが、湖の向かい側でリャマが草をむしゃむしゃ食べている様子も見えました。
湖の見晴台から少し歩くと、小川が流れ、草が青々とした大地が広がります。
目を凝らすと、岩場にウサギのように耳が長い可愛らしい動物を発見!岩場をピョンピョン駆け回っていました。何という動物なのでしょうか。
この後、遅めのランチを取りました。
名前が不明な渓谷
2日日は移動時間が長く、最後の観光スポットは大渓谷!緑や水が少なく荒涼とした印象ですが、相当の規模です。崖ギリギリまで歩いていけますが、冷い強い風が吹いており、結構怖かったです。
ガイドさんは渓谷の名前を教えてくれましたが、忘れてしまいました。。
18時頃に宿に到着
ソファや壁が塩でできた、ウユニ塩湖付近のホテルに宿泊。この日はホットシャワーを浴びることができ、充電も問題なくできました。また、夕食にはボリビア産の白ワインを出してくれました。高地なので少しだけにしましたが、とても飲みやすかったです。
2日ぶりにインターネットにアクセスでき、みな携帯に夢中だったよ!
就寝前は、しっかり防寒対策をして外で星空を鑑賞しました。ホテルがある場所は小さな村で少し歩けば真っ暗闇。数え切れないほど満点の星空が見ることができます!翌日は早朝出発なので21時に就寝しました。
ツアー3日目の見どころ
ウユニ塩湖の日の出
ツアー最終日は、朝5時半頃に出発。雨季が終わる3月下旬のウユニ塩湖は、水が張った場所は多くありませんでしたが、水がある場所をガイドさんが探してくれました。日の出時はとにかく寒いので防寒対策が必須!長靴の用意はないので、靴は少し濡れてしまいました。
ウユニ発の日帰りツアーでも、塩湖で日の出を見ることができます!詳しくは別記事で紹介しています。
Isla Incahuasi/インカワシ島
ウユニ塩湖を走り進めると、突如として現れるのがインカワシ島。真っ白なウユニ塩湖にまるで浮かんでいるような島には、所狭しと柱サボテンが林立し、大きいものは4~5mほど。背景が真っ白な塩湖と青空なので、どこを撮ってもフォトジェニックです。入場料は 30ボリビアーノ。トイレ使用料込みでした。
島を観光したあと、朝食を取りました。
雨季で水が多いと、インカワシ島に上陸できないんだって
ウユニ塩湖でトリックアート写真撮影
乾いたウユニ塩湖の表面は、塩が固まり凸凹があります。4WDの車輪もくっきり見えます。
ツアーに参加した3月下旬は、塩湖の大部分が乾いていました。360°真っ白な場所を探して、定番のトリックアート写真を撮影しました。尋常じゃなく眩しいのでサングラスは必須です!
ダカールラリーの記念碑
塩のホテル「Hotel Playa Blanca」の近くには、旅人が残していった世界各国の国旗があります。ちょうど旗を掲げる準備をしている人もいました。日本の旗は強風に煽られたせいか、ちょん切れていました。。
そこから少し歩くと、ウユニ塩湖で行われたダカールラリー開催に伴い、塩でつくられた記念碑があります。意外と大きいです。
Cementario de Trenes/列車の墓場
最後の観光スポットは「列車の墓場」で、ウユニの町の外れにあります。ボリビアが太平洋へと抜ける領土を持っていたその昔、かつては鉱山と港をつなぎ、鉱山資源を運ぶ役割を担っていた鉄道が遺棄されてしまったそうです。
アートな「UYUNI」モニュメントもありました。錆びつき、捨てられた沢山の列車は、どこかしらもの悲しさが漂っていました。
15時頃に遅めのランチをとり、解散
ツアー最後の食事は、リャマのステーキとキヌアです。癖がなく、思っていたより柔らかいお肉で美味しく食べることができました。ツアー中にキヌアがたくさん栽培されていたのを見たので、最後に食べることができて嬉しかったです。
食事を終え、ウユニの町中にあるガイドさんの旅行代理店で解散となりました。チリのアタカマに戻る人は、車を乗り換えていました。
3日間越境ツアーに参加して
10年前に同内容のツアーに参加したことがあったためギリギリまで迷いましたが、再び参加して本当に良かったです!毎日が絶景の連続であったことは記憶していたのですが、このツアーで見られるのは、ハッとさせられるスケールの大自然であることを再認識しました。そして、素晴らしいツアー体験となったのは、3日間を一緒に過ごした素敵な旅仲間やガイドの存在があったからです。お別れの際はとても寂しかったです。。
ツアーで一緒になる旅仲間は運次第ですが、旅行代理店を選ぶことはできます。数日にわたるツアーだからこそ、ガイドは本当に大切!値段は確かに気になりますが、ツアー内容で選ぶことを強くおすすめします。
まとめ:忘れらない3日間となること必至
アタカマからウユニに抜ける3日間越境ツアーについて、イメージできましたか?
この記事で紹介したこと
3日間にわたるツアー内容を、写真たっぷりでお伝えしました。待ち受ける絶景にワクワクしたのではないでしょうか。また、食事や宿情報も紹介しました。
また、記事に書いた通り、ツアー参加にあたり高山病対策は必須です。十分に気をつけてくださいね。
この記事を参考に、アタカマやウユニを訪れる際、3日間越境ツアーを検討してもらえると嬉しいです。毎日が見どころたっぷりで、忘れられない旅が待っています!
みなさん、良い旅を!
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます
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