パタゴニアのハイライト「フィッツロイ」。2023年2月に日帰りでトレッキングをしてきました。この記事では、トレッキングコースから拠点となる町の様子まで事前に知っておきたいことをまとめました。
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「エル・チャルテン」とは
「エル・チャルテン(El Chalten)」は、アルゼンチン・パタゴニアの世界遺産の「ロスグラシアレス国立公園」の美しい山岳地帯に位置する小さな町で、複数のトレッキングコースの拠点になっています。
特に人気なのは、(1)パタゴニアのハイライトの一つ「フィッツロイ山(Cerro Fitz Roy)」と、(2)「トーレ山(Cerro Torre)」へのトレッキングの2つのコースです。
山が見える確率が低いことで知られるエリアなので、雲がかかっていない「フィッツロイ」を見たい際、日程に余裕を持つことをおすすめします。
私が歩いた、人気の2つのトレッキングコース
私は2023年2月に「エル・チャルテン」に2泊し、上記の人気トレッキングコースに挑戦しました。
当初は、1泊テント泊する予定でしたが、夜が想定以上に極寒だったためキャンプは止め、ホテルから2コースを歩くことにしました。前週に滞在したパイネ国立公園よりも格段に寒かったです。
テント泊する際は、しっかりと寒さ対策が必要です
エル・チャルテン1日目:「トーレ山」へトレッキング
「トーレ山」を目指したところ、天気予報通り、雨が降り出してしまいました。しっかりと雨対策をしていなかったこともあり1時間ほど歩いた所で引き返しました。途中、展望ポイントから見たトーレ山はどんより曇でした。。
コースすべてを歩いた人は、高低差が少なく歩きやすかったと言っていたよ
エル・チャルテン2日目:「フィッツロイ山」へトレッキング
朝から快晴で、大本命の「フィッツロイ」までトレッキングをすることができました。バス停にある観光案内所で聞いていた天気予報が当たりました。
観光案内所では、トレッキングコースや他の町への行き方など、英語で丁寧に教えてくれるので、バスで「エル・チャルテン」に到着したら立ち寄ることをおすすめします。
町「エル・チャルテン」の紹介
「エル・チャルテン」の町はコンパクトです。町の南端に「バス停」、北端に「フィッツロイのスタート地点」があります。南端から北端まで約2km離れています。
スーパーマーケットやレストラン、カフェ、キャンプ用品のレンタルショップなどが集まるエリアは、「バス停」と「フィッツロイのスタート地点」の真ん中あたりです。町は小さいながらも、トレッカーに必要なものは一通り揃います。ホテルやホステルなど宿は、町中に点在しています。
エル・チャルテンの物価は高い
町の中にスーパーマーケットはあります。ただ、多くの人がパタゴニア周遊時に訪れるペリートモレノ氷河がある「エル・カラファテ」の町に比べると、規模は小さく、値段はぐっと高くなります。
ただし、アルゼンチンペソの両替レートは、「エル・カラファテ」よりも、こちらの「エル・チャルテン」の方が断然良かったです。
「フィッツロイ山」のトレッキングのスタート地点へ行き方
「フィッツロイ山」と言っていますが、正しくは「フィッツロイ山」の麓にある「ロス・トレス湖(Laguna de Los Tres)」を目指して歩く片道10km(4時間)のコースです。
歩きやすく整備された道であるにも関わらず、なんと国立公園の入園料はかかりません。
「フィッツロイ山」へトレッキングのスタート地点は、「エル・チャルテン」の町の北端です。町の終わりなので迷わずに行けるはずです。不安な方はGoogle MAPかMAPS.Meで確認しながら歩くといいです。
トレッキングコースの紹介
上の地図でルートを確認。スタート地点は、右下の「SENDERO FITZ ROY」。ゴールは、左上の「LAGUNA DE LOS TRES」です。片道「10.2km」と書かれています。
スタートからゴールの高低差は標高800メートル。スタート地点は標高400メートルで、9km地点の標高800メートルまでゆっくりと登っていきます。そして、9km地点からゴールまで、一気に標高800メートルから1200メートルまで登り、かなりきついです。
9km地点までに、「フィッツロイ山」がきれいに見える場所がいくつかあります。体力に自信がない人は、9km地点まで行かずに、折り返す選択肢もあると思います。
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絶景続きの「フィッツロイ山」へのコース
スタートしてから、最初の見晴らしポイント「Mirador Rio De Las Vueltas」まで 0.7km。ブエルタス川とその背後の山並みがとてもきれいに見える展望台です。
この地点で、もうこんな絶景!これからの絶景に期待大です。
スタートから4km:カプリ湖
スタートから4km地点。フィッツロイが見えるはずの「カプリ湖(Lagna Capri)」ですが、雲に隠れてしまっていました。
途中、湿原の木道を歩きます。奥には青く澄んだ氷河が見えます。
スタートから8km:ポインセノットキャンプ場
「ポインセノット(Poincenot)」キャンプ場まで、スタートから約8km。無料のキャンプ場は、森の中にあり、風の影響をあまり受けずにキャンプができそうです。
有名なフィッツロイ山の朝焼けが見たい人は、山が目の前に見える「ロス・トレス湖」に最も近い、ここでキャンプをします。
私も当初は、この「ポインセノット」キャンプ場で1泊をする予定でしたが、あまりの夜の寒さにエル・チャルテンに着いてから予定を急遽変更して、日帰りのトレッキングにしました。
無理をして、体調を崩さないよう気をつけてくださいね
スタートから9km:最後のスーパー勾配
ここまでのトレッキングは、大して辛くありません。この9km地点からゴールまで400mの高低差を一気に登り続けるため、非常に非常に辛いです!
風が強く、焼けつくような陽射を遮るものがない中、登れど登れど…まだ着かない、という傾斜が最後まで続きます。
フィッツロイ山が眼前に!
辛い辛~い傾斜を登り切ると、美しい「ロス・トレス湖(Laguna de Los Tres)」と「フィッツロイ山(Cerro Fitz Roy)」が目の前にそびえます。山頂には常に雲がかかり、まるで煙を吐いているようです。
途中何度か諦めそうになりましたが、『頑張って登ってきて良かった!!!』と思わせてくれる大絶景!
「フィッツロイ山」を堪能した後は、「エル・チャルテン」の町を目指し、歩いてきたルート10kmを戻ります。後ろ髪を引かれるように、何度も何度も振り返り「フィッツロイ山」がどんどん小さくなっていくのを確認しました。
行きは4時間ほど、帰りは3時間ちょっとのトレッキングとなりました。
まとめ:フィッツロイは、煙を吐く山だった
「フィッツロイ」のトレッキングコースについて、イメージできましたか?
この記事で紹介したこと
まずは、エル・チャルテンに複数あるトレッキングコースを紹介。また、コンパクトな町の様子も触れました。
そして、最も人気のトレッキングコースである、「フィッツロイ山」のトレッキングのスタート地点へ行き方や、絶景続きのコースを写真を交えて紹介しました。
トレッキングは、天気の良し悪しで、歩くコンディションや景色が大きく左右されます。予定日の天気予報は、宿の人や観光案内所など地元の人に尋ねることをおすすめします。みなさん、良い旅を!
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