海外旅行に欠かせない持ち物の一つがクレジットカード。旅先のホテル、食事、お土産、移動など色んなもので使えて便利ですよね。また、現金の持ち歩きが最低限で済むので、防犯対策としても欠かせません。
カードの選び方次第で、海外のショッピングがお得になります。例えば、現地通貨で10万円相当をカード決済する場合、手数料だけで3000円以上の差が出る可能性があります。
この記事では、海外旅行で得するカード、使う際の注意点、また、海外事務手数料がゼロのお得なカードなどを紹介します。
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海外でカードを使う時にかかる手数料
海外旅行でクレジットカードを使う時、手数料を気にしてますか?
クレジットカードやデビットカードで外貨決済する際、「基準レート」と「海外事務手数料」という2つの手数料が発生しています。後で詳しく説明します。
「海外事務手数料」には、「海外ショッピング手数料」、「外貨取扱手数料」、「海外事務処理手数料」など、様々な呼び名がありますが全て同じです。
手数料は、購入した金額に、「基準レート」と「海外事務手数料」の2つを掛けると計算できます。
カード明細書で「手数料」を確認
- 現地通貨額:現地通貨で決済した金額
- 略称:「MYR」は、マレーシア通貨のマレーシアリンギット
- 換算レート:「基準レート(為替レート)」と、「海外事務手数料」が乗ったレート
上の画像は、三井住友VISA(NL)のウェブ明細書の一部。2024年3月にマレーシアで、クレジットカードで決済した際のものになります。
Investing.comのマレーシアリンギット対日本円の外国為替レートによると、レートが適応された換算日である3月14日の終値は「31.6361」。カード明細書によると、換算レートは「32.372」なので、この差額が手数料です。
手数料は、カード会社によって異なる
1つ目の手数料は「基準レート(為替レート)」。これは、VisaやMaster、JCBなど、各ブランドが設定した為替レートです。新聞やテレビで報道されている実際の為替レートに対し、手数料を上乗せしたものを「基準レート」として各社が定めています。
為替レートの変動に従い、「基準レート」も毎日変わります。
外貨決済において「Masterの方がレートがいい」と言われていますが、換算されるタイミングに寄って異なるので、Masterブランドにこだわる必要はないと思います。
カードが使えない時に備えて、カードのブランドはバランス良く持った方がいいよ~
もう1つの手数料は、カード発行会社が設定する「海外事務手数料」。多くのカードの海外事務手数料は、「2.2%〜3.5%」です。
この「海外事務手数料」が異なると、同じ購入金額でも、最終的なカード会社からの請求額に差が出てきます。ただでさえ費用がかさむ海外旅行で無駄に手数料を支払わないために、できるだけ「海外事務手数料」が低く設定されているカードが良いです。
現地通貨で10万円相当を払った時の手数料
航空券、ホテル、食事、お土産、移動など海外旅行に関わる様々な費用がカード決済できます。人によっては、日本で使用するよりもカードを使う頻度が多く、気づいたら10万円いっていた、ということもあります。
例えば、現地通貨で10万円相当の支払いをカードでする場合、海外事務手数料だけで3000円以上の差が出る可能性があります。
- 海外事務手数料「0%」のカードの手数料は「0円」
- 海外事務手数料「3.0%」のカードの手数料は「3,000円」
OMG!金額が大きくなればなるほど、手数料のインパクトは大きいね
海外旅行にメリットがあるカードを選ぶ
以前は、海外事務手数料が低い「楽天カード」を海外旅行者におすすめしていましたが、2024年3月に改悪があり、海外利用手数料は1.63%から2.20%に改定されました(泣)
コロナ渦後は、各クレジットカードが海外保険の『自動付帯』を止めるなど、カードの優位性が激減しました。。
2024年6月時点、ほとんどのクレジットカードの海外事務手数料は2.20%~、と大きな差がなくなりました。なので、海外旅行で使うクレジットカードは、旅行保険などのスペックにも着目し、旅行中にメリットがあるものを選びます。
私が海外旅行に行く際は、5枚以上カードを持って行きますが、その中で、誰にでもおすすめできるクレジットカードは年会費無料の「エポスカード」です。
海外事務手数料は、クレジットカードで最安の2.20%。そして、海外旅行保険が付いていたり、国内外の空港ラウンジが無料で利用できるなど、海外旅行者に嬉しいメリットが沢山あります!
では、エポスカードについて詳しく説明します。
おすすめカード(1)エポスカード
入会金・年会費永年無料の「エポスカード」は、海外利用手数料が2.20%。「利用条件」ありで海外旅行保険(傷害治療費用200万円など)が付きます。
会社名 | 株式会社エポスカード ※丸井グループのクレジットカード会社 |
年会費・入会金 | 無料 |
ブランド | VISA |
対象 | 日本国内在住、満18歳以上の方(高校生を除く) |
海外利用手数料 | 2.20% |
発行日数 | 最短当日に、マルイ店頭で受け取り可能。 自宅受け取りは、申し込んで1週間ほど。 |
無料で発行できるクレジットカードの中では、保険サービスが業界トップクラスに充実しています。特に、海外旅行保険の傷害治療費用(200万円)や疾病治療費用(270万円)と手厚いので、海外旅行者におすすめです。
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カード番号が裏面に記載されているので、周囲から見えません。また、Apple PayとGoogle Payに登録が可能なので、専用端末が用意されている店舗限定ですが、クレジットカードを出さずにスマホだけで決済できます。
防犯を考えると、より安心・安全に支払いできて良いね!
海外でよく使われているVISAブランドなので、店で使えなくて困ることはないです。また、カードに「タッチ決済」機能付きなのも嬉しいです。これなら、暗証番号を入れる必要なく、カードを専用端末にかざすだけで支払いできます。
国によって、タッチ決済しか受け付けない自動券売機もあるので、タッチ決済機能付きのクレジットカードは海外旅行に必須です。改札でカードをタッチするだけでゲートを通過できる国もあり、切符を買う必要がなく便利!
海外旅行者がエポスカードを使うメリットは沢山あります。
また、国内でカードを利用する時は以下のようなメリットも。
それでは、海外旅行者にとって最もメリットが大きい、カード付帯の海外旅行保険について詳しく説明します。
海外旅行保険に必須の保険とは
保険が有ると無しでは、トラブルにあった時の対応が違ってきます。海外旅行保険には、旅行中に持ち物が盗難にあったり、破損された場合の補償されるものがあります。
エポスカードの保険には、病気やケガの治療費や、観光中に持ち物を壊してしまった時など、海外旅行を安心に旅するため様々な補償が含まれます。
トラブルに遭ってパニックになっている時、日本語で相談でき、24時間サポートしてくれる心強い存在にもなります!
海外旅行中に不慮のケガや疾病に見舞われ、医療施設への緊急移送の必要がある場合など、緊急のサポートが必要な場合、エポスカードでは「三井住友海上の緊急医療アシスタンスサービス」が年中無休・24時間・日本語受付・無料で受けられます。
【重要】エポスカードで「旅行代金」を支払う
エポスカードの海外旅行保険を使いたい時、とても重要なことがあります。それは、「利用付帯」という点。つまり、カードを利用せず、旅行に持って行くだけでは「対象外」ということです。
条件達成は難しくありませんが、最長90日間の保険適用を受けるには、規定の条件を満たす必要があります。
旅先に到着する日から保険を使いたい場合、ツアー予約や航空券を購入する時に「エポスカード」で払えば保険適応になります。もしくは、空港に向かう時に利用する有料特急列車やリムジンバスなどの代金を支払う時に「エポスカード」を使用すればOKです。
また、海外で乗車するバスや電車の乗車料金も対象になりますので、現地に到着して空港から移動する際にエポスカードを利用しても良いと思います。その場合は、カード利用する前は、保険対象外となるので注意です。
個人手配の宿泊代やガゾリン代やレンタカーなど、「旅行代金」に含まれません。保険適用対象外にならないよう、補償内容の詳細は、「海外旅行傷害保険ご利用のしおり」で確認してください。
エポスカードなら、最短即日発行できる
この記事を読んでいる人の中には、今まさに海外旅行の準備中で、クレジットカードの必要性を感じた人もいるかもしれません。
エポスカードは、最短即日で発行できます。出発まで日数が少なくても、間に合う可能性があります。
自宅受け取りは、申し込んでから1週間ほどで届くようです。
今すぐネットから申し込んで、「店頭受取」を選択すれば、全国にある「エポスカードセンター」で最短即日で受け取れます。
自分の家やオフィスから「エポスカードセンター」が近いかは、サイトから調べられます。
今なら、2000円相当のエポスポイントがもらえるキャンペーン中です。
現金の持ち歩きが最低限で済むクレジットカードは、防犯対策のひとつです。海外を安全に旅行する心構えや、役立つ防犯グッズなどは別の記事で紹介します。
詳しくは、以下の記事をチェックしてください。
海外事務手数料が「0%」のカードも
各社が「海外事務手数料」を設定する中、海外事務手数料が「0%」のカードが2枚あります。
- ソニー銀行の「Sony Bank WALLET」
- 「Revolutカード」
いずれの2枚もデビットカードになります。そのため、事前にカードの口座にお金を入れておく必要がありますが、カード決算できる場所は「クレジットカード」と変わりません。
「海外事務手数料」が無料な上、使い勝手が良く、簡単に作れるカードです。
対象通貨限定にはなってしまいますが、手数料がほぼゼロになるカードなのて、私はよく利用しています。
例えば、ホテル予約で有名なBooking.comは、現地通貨やユーロ・ドルでの請求となるので、海外事務手数料が0%のカードでの支払いがお得です。クレジットカードだと手数料 2.20%~が上乗せされて請求されるので、1週間の海外旅行でも大きな差になります。
おすすめカード(2)Sony Bank WALLET
「Sony Bank WALLET」は、ソニー銀行の口座をつくると無料で発行してくれる、「Visaデビット機能」付きキャッシュカードの名称です。デビット機能により、世界中のVisa加盟店で、クレジットカードと同様の使い方で買い物に利用できます。
海外旅行に行く前に、ソニー銀行の対象11通貨(*)の外貨普通預金口座に外貨を貯めておけば、海外事務手数料は『0円』です。もちろん、両替の際に為替コストはかかりますが、為替レートがいい時に対象通貨をまとめて両替しておけば円安などを気にせずにすみます。
海外ショッピング時に外貨預金の残高が足りない場合、(外貨口座を開設していると)円普通預金口座から自動的に不足分の外貨を購入し、支払代金に充当してくれます。その際の為替手数料は、なんと「100米ドル最大15円」です!
海外利用時の手数料について、詳しくはソニー銀行の公式サイトを確認してください。
「Sony Bank WALLET」を使った体験談
2023年6月、ユーロ建てのホテル代金をカード決済しました。
その際、ソニー銀行に払った手数料(両替時の為替手数料)は「113円」でした。
- 「Sony Bank WALLET」で外貨決済した額:59.40ユーロ
- 当日の為替レート:1ユーロ=153.51円
- ソニー銀行からの請求額:9,231円
私の外貨預金(ユーロ)の残高が足りなかったため、円普通預金口座から「円」が「ユーロ」に自動両替され、デビットカードで決済されました。
ホテル代金の「59.40ユーロ」は、当日の為替レートだと「9,118円(= 59.40ユーロ×153.51円)」。ソニー銀行からの請求額から引くと、ソニー銀行の手数料は、「113円(= 9,231円-9,118円)」となりました。
この支払いを「Sony Bank WALLET」でなく、「海外事務手数料」が1.6%のクレジットカードでする場合は「145円」です。ただし、これは国際ブランドが設定する両替時の上乗せレートは含んでいないため、実際の手数料はもう少し高くなると思います。
一般的なクレジットカード決済より、手数料が安いね!
海外旅行者にとってのメリット
これまで説明してきた「Sony Bank WALLET」カードのメリットをまとめると、
- 対象通貨の為替手数料がとても安い
- 外貨の口座があれば、海外ショッピング時のカード払いの「海外事務手数料」が無料
- 為替レートがいい時に両替しておいた外貨を、海外ショッピングの支払いに使える
その他にも、いろんなメリットがあります。
「Sony Bank WALLET」の注意点
メリットが多い一方で、カードの注意点をしっかり押さえ賢く使用したいものです。
- 「海外事務手数料」を無料にするには、ソニー銀行の外貨預金口座の開設が必須
- 指定の10通貨でしか有利な為替手数料は適応されない
外貨預金口座の開設方法は、公式サイトを参考にしてくださいね。
ソニー銀行でキャンペーン実施中
「Sony Bank WALLET」を入手するには、まず、ソニー銀行で新規口座開設をします。現在、ソニー銀行の新規口座開設の「紹介プログラム」が実施されています(2024年6月時点)。
紹介プログラムでは、「新規口座開設」に加え、「30万円以上(判定日時点の総預かり残高)を口座に入金」等の条件をクリアすると、最大4,000円がプレゼントされます。
紹介プログラムに参加するのに、「紹介メール」が必要なんだ
紹介プログラムの参加を希望する人は、本サイト「旅わーぷ」を運営するエメより紹介しますので、お気軽にお問い合わせください。
さらに、発行月の翌々月末日までに国内Visa加盟店で、Visaデビットを累計5回以上利用すると、もれなく1,000円がもらえるキャンペーン中です(2024年6月時点)。
いまなら、新規でカードを作り条件を達成すると、最大5000円がもらえてお得!
おすすめカード(3)「Revolut(レボリュート)カード」
「Revolutカード」は、マルチ通貨対応のデビットカード。イギリスを拠点にしたフィンテック企業「Revolute」社が金融サービスを提供しています。2020年10月、日本でサービスが開始されました。
2024年6月現在、USドルやユーロなど36の通貨への外貨両替ができます。20歳以上なら誰でも申し込み可能。
ヨーロッパ圏の旅友のほとんどが、「Revolutカード」を使用していました!
「海外事務手数料」が無料な上に、両替手数料がほぼ無い割安なレートを利用することができるのがRevolutの最大のメリットです。
「Revolutカード」は、ソニー銀行の「Sony Bank WALLET」より手数料を抑えられる点が魅力的ですが、日本国内銀行発行カードではないため使い方に注意が必要です。
「Revolutカード」を使った体験談
2023年6月に、ユーロ建てのホテル代金をカード決済しました。どれだけ『ほぼ手数料ゼロのカード』なのか検証していきたいと思います。
- 「Revolut」で外貨決済した額:56.0ユーロ
- 当日の為替レート:1ユーロ=155.68円
- Revolutで事前に両替した額:8,731円
ホテル代金の「56.0ユーロ」は、当日の為替レートだと「8,717円(= 56.0ユーロ×155.68円)」。Revolutで両替した額から引くと、Revolutへの手数料は、なんと「12円(= 8,731円-8,717円)」でした!
この支払いを「Revolutカード」でなく、「海外事務手数料」が1.6%のクレジットカードでする場合は「139円」です。ただし、これは国際ブランドが設定する両替時の上乗せレートは含んでいないため、実際の手数料はもう少し高くなると思います。
海外旅行者にとってのメリット
これまで説明してきた「Revolutカード」のメリットをまとめると、
- 入会審査がなく、20歳以上なら申し込み可能
- 口座開設・年会費・カード発行手数料は無料で利用可能(有料プランもあり)
- 海外ショッピング時のカード払いの「海外事務手数料」が無料
- 対象23通貨なら、両替手数料がほぼ無い割安なレート
他のメリットとして、
【重要】「Revolutカード」の注意点
対象外貨の口座に残高がないと使えない
「Sony Bank WALLET」と異なり、カード払い前に円から外貨に両替をし、対象外貨の口座に入金しておく必要があります。ただし、入金・両替方法はとても簡単で、以下ステップの(1)~(2)は1分もかかりません(早ければ10秒ほど)。
使い方は、すごく簡単!
(1) 指定の入金方法で、Revolutの口座に日本円を入金
(2) Revolutのスマホアプリで両替し、対象外貨の口座に外貨を入金
(3) 店頭にて「Revolutカード」で支払い(クレジットカードと同じ)
詳しいアプリで行う両替方法は、「Revolut」の公式サイトを参照してください。
手数料が発生する入金方法がある
「国内銀行送金」と「Visaデビットカード」以外は、カード入金手数料が発生します(2024年6月時点)。手数料無料の入金方法について、公式サイトに詳しく記載されています。
国内銀行が発行するカードではない
先に紹介したソニー銀行が発行するカードと異なり、「Revolutカード」は海外金融サービスのデビットカードです。そのため、ポイントを押さえ自分で対策をする必要があります。私は、必要な分を都度入金し、できるだけアカウントにお金を残していません。
ただ、「Revolutカード」の安全性は高いと言われており、実際にカードを利用してきた体験から、注意して使えば問題ないと思います。
- 無料プランは、両替できる上限額がある(有料プランは異なる)
- 土日に外貨両替する際、1%の手数料が発生する
- 突然の口座凍結問題などあり、Revolutの残高は最小限にしておいた方が良い
- 丁寧なサポートは期待できない
- 銀行ではないのでトラブル時の補償が手薄
まとめ:海外旅行に、使って得するカードを持参
海外旅行に持って行きたいカードは見つかりましたか?
今回の記事で紹介したこと
最初に、すべての海外旅行者におすすめのクレジットカードとして「エポスカード」を紹介しました。
入会金・年会費永年無料で、海外旅行保険が付いているだけでなく、最短即日発行できるのも、旅人にとって大きなメリットでした。
また、クレジットカードだと2.20%~かかる海外事務手数料が「0%」のデビットカードを2枚紹介しました。デビットカードは、事前にカードの口座にお金を入れておく必要がありますが、クレジットカードと同様にVISAやMasterマークがある場所で決算できます。
- ソニー銀行の「Sony Bank WALLET」
- 「Revolutカード」
ソニー銀行の新規口座開設の紹介プログラムの参加を希望する人は、本サイト「旅わーぷ」を運営するエメより紹介しますので、お気軽にお問い合わせください。
航空券、ホテル、食事、ショッピングなど、海外旅行は費用が掛かります。この記事が、賢くカードを選んでお得に旅するヒントになれば幸いです。
みなさん、良い旅を/ Feliz Viaje (フェリス・ビアッヘ)!