2023年3月に、チリの首都サンティアゴから1600km離れたアタカマ砂漠へバスで行きました。一気にバス移動すると丸1日かかるため、私は２日かけて北上しました。この記事では、実際に乗ったバスのルートを紹介します。
サンティアゴからアタカマまでの移動方法について、詳しくはこちらをCHECK
- 途中下車してアタカマに行く方法が検討できます
- バスでアタカマに行く際の注意点が分かります
- 各街のバスターミナルの場所が分かり、チケットが購入できます
【チリ】 1チリペソ＝0.17円（2023年3月時点）
バスで、サンティアゴからアタカマに行く方法
2023年現在、サンティアゴからアタカマまで直行のバスはありません。コロナ禍前はturbusが運行していたようですが路線が廃止になったそうです。そのため、カラマで乗り換える必要があります。
- サンティアゴから、カラマまでバスで移動（約23時間）
- カラマから、アタカマまでバスで移動（約1時間）
サンティアゴからアタカマまでのバス移動時は、注意点が２つあります。
- サンティアゴに３つバスターミナルがあります。
- カラマ着のバスは、turbus以外のバスを利用した方がいいです。
私はバスターミナルの仕組みを知らず、turbusでカラマに到着してしまいました。この記事を参考にし、同じ間違いを繰り返さないでください。。
注意点について、詳しくは別記事で紹介しています。
私が辿ったルート
- サンティアゴから、ラ・セレナまでバスで移動（約7時間）
- ラ・セレナから、カラマまでバスで移動（約16時間）
- カラマから、アタカマまでバスで移動（約1時間）
サンティアゴからアタカマまでバス移動すると丸一日かかるため、「ラ・セレナ（La Serena）」で1泊し、２日かけて北上しました。
カラマまで一気に移動することも可能ですが、24時間バスに座っているのは辛いので、途中下車するルートにしました。ラ・セレナの他に途中下車したい場合、より北にある「タルタル（Taltal）」という町もありだと思います。
１日目：サンティアゴから、ラ・セレナまでバスで移動
サンティアゴの地下鉄の駅「Universidad de Santiago」に近い巨大バスターミナル「アラメダ・バスターミナル／Terminal de Buses Alameda」から、Andesmar社のバスに乗り、約7時間かけて「ラ・セレナ／La Serena」を目指します。
チケットは、前日にバスターミナルで購入。窓口で現金払いすると、事前にネットで調べていた値段よりチケットを安く買うことができました。購入にはパスポートが必要です。
チケットはオンラインでも買えます！チリのバスチケット購入について、この記事をCHECK
チリの長距離バスについて
チリの長距離バスの多くは２階建です。大手バス会社のバスは新しく、清潔で、座り心地が良いです。また、携帯充電が可能、禁煙、トイレも付いています。
トイレがあることもあり、停車時間が結構短いので注意です。また、停車するバス停も少ないので、いくら座り心地がいいとはいえ、バス旅に慣れていないと長時間座り続けるのは疲れます。
シートの種類は２つで、「セミカマ（semi cama）」と「カマ（cama）」。カマ（camaは、スペイン語でベッドという意味）は、前のシートと距離があって180度近くシートを倒すことができ、快適にぐっすり寝ることができます。安いセミカマは、カマほど椅子は倒れませんが寝ることはできます。
Andesmar社のバスのカマは１階、セミカマは２階でした。サンティアゴからラ・セレナまでは海沿いの道が多く、２階の最前列からの眺めはとても良かったです。海からの風を活用した風力発電機がたくさんありました。
ラ・セレナに到着
午前9時頃にサンティアゴを出発したバスは、午後3時頃にラ・セレナに到着。翌日に出発予定だったので、バスターミナルに到着後すぐにバスチケットを購入。
正直、ラ・セレナに目ぼしい観光スポットはありませんが、南米の内陸に行く前にシーフードを食べたく、この町に来ました。
「La Recova」という市場で食べたのが、「Chupe de mariscos（チュペ・デ・マリスコス）」というチリ料理。見た目の通り、牛乳でじっくり煮込んだスープにチーズをたっぷりかけオーブンで焼いた海鮮グラタンです。魚貝類がたっぷり入っており美味しかったですが、11000チリペソ（1870円）という値段にチリの物価高を感じました。。
チリは、海沿いの街でもシーフードは安くなかったよ。。
ちなみに、この市場の１階では手工芸品や生鮮食品などが売られており、２階がレストランです。
２日目：ラ・セレナから、カラマまでバスで移動
午後6時頃にラ・セレナを出発し、バス車内泊を経て、翌日の朝9:40にカラマに到着するTurbusを利用しました。バスの運転手さんによると、なんとこのバスはサンティアゴから走ってきたそうです！ラ・セレナで私が乗った際は結構混んでいましたが、車内泊をする頃にはガラガラでした。
ラ・セレナには、turbus専用バスターミナルはありません！
ラ・セレナを出て少しすると日が暮れ、外は真っ暗。バスは街の明かりが見えないような大地をひたすら北上します。目覚めると、景色は砂漠っぽい荒れた大地になっていました。
カラマの街に到着してしばらくすると、車内の地元客が騒ぎ出します！後から分かったことですが、私たちが乗ったturbusは、「バスターミナル／Terminal De Buses」を通り過ぎ、カラマの「turbus専用バスターミナル／Turbus Calama」に到着。カラマ到着後に乗り継ぎをしたかった人たちは、車で5分、歩いて30分ほどの場所にある「バスターミナル／Terminal De Buses」まで戻らなければならなかったのです。。
「turbus専用バスターミナル」隣接のオフィスでチケット購入
「turbus専用バスターミナル」に隣接するチケットオフィスがあり、アタカマ行きのバスは違うバスターミナルと言われ慌てました！カラマの街は治安が悪いと聞いており、大きな荷物を持って歩くことを想定していなかったからです。
チケットオフィスをいろいろ聞いて回った結果、Frontera Del Norte社のチケットを購入し、アタカマに行くことができました。バスはこのバスターミナル発ではなく、アタカマ行のバスが出ている専用ターミナル（下の地図）まで車で連れて行ってもらい、2階建てバスに乗り換える必要があります。
私は運よく大丈夫でしたが、荷物盗難やエアコンが壊れているなど悪い口コミが多いバス会社のため、Frontera Del Norte社はおすすめしません！
【turbus以外】カラマのバスターミナル
turbus以外のバスが到着するのは、下の地図の「バスターミナル／Terminal De Buses」。カラマに到着した時間から一番早く出るバスに乗れば良いと思います。私は利用していませんが、バスターミナルは大きくなさそうなのでチケットは簡単に見つかるはず。
アタカマに到着
10時過ぎに出発したバスは、約1時間でアタカマに到着。こじんまりとしたバスターミナルは、治安が悪い印象はありませんがでしたが、発着バスが少ないのかとても静かでした。アタカマのバスターミナルから町の中心まで歩いて10分ちょっとかかります。
路線によっては本数が限られているので、日程が決まっている人は到着後すぐに次の行き先のチケットを購入した方がいいと思います。ボリビアのウユニに抜ける人は、時間に余裕があれば、絶景の3日間越境ツアーへの参加をおすすめします。
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turbusがカラマの専用バスターミナルに着いた時は本当に焦りました！この記事が、アタカマ砂漠への移動ルートの参考になれば幸いです。
みなさん、良い旅を！