かつて海の交易で栄えた、ベトナム中部の世界遺産の町「ホイアン」。2024年2月にホイアンを旅した経験をもとに、歩いて巡る旧市街地のおすすめ観光スポットや見どころ、町の魅力などを写真たっぷりで紹介。また、モデルコースや観光に必要な日数なども説明します。
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【ベトナム】 1ドン=0.006円(2024年2月時点)
世界遺産ホイアンとは
ホイアンは、ベトナム中部で最大の都市ダナンから車で約1時間の場所に位置する歴史ある港町で、旧市街地は世界文化遺産に指定されています。かつてアジアとインド、アラブ、そしてヨーロッパを結ぶ「海のシルクロード」の拠点として、15世紀から19世紀にかけて栄えました。
伝統的な建物が立ち並ぶ、トゥボン川に面したホイアンの旧市街。当時、多くの外国人が行き交い、各地の文化を取り入れながら発展した町並みが美しく保存されています。
ホイアンといえばランタン祭りで有名ですが、お祭り以外の時期でも、ランタンで彩られた幻想的な雰囲気を十分に楽しむことができました。
ホイアンの時間帯で異なる魅力
ホイアン旧市街の夜は、どこを撮っても画になる美しさ。
ダナンからホイアンまで車で約1時間で行けるので、日帰り旅行も可能ですが、できれば1泊してランタンの優しい光で彩られる町を堪能してほしいです。
ホイアンは、ランタンが煌めく夜のイメージが強いかもしれませんが、黄色い建物、色とりどりのランタン、そして、無造作に生えた草木が醸すエキゾチックな雰囲気が感じられる昼間の町歩きもおすすめです。
また、午前中の早い時間帯だと、観光客がまだ多くなく、地元の人が生活する様子を垣間見ることもできます。
旧市街のおすすめ観光スポットや、モデルコース
観光スポットにゆっくり滞在せず町を歩くだけなら、2時間ほどで見ることができるホイアン旧市街地。観光でおすすめのモデルコースは、旧市街地に点在する観光スポットを訪問しながら、東から西に向かって歩き、最後に対岸の島に渡ります。
- 【東側】ホイアン市場
- 【中央】福建会館など、中華系建物
- 【西側】来遠橋(日本橋)
- 【対岸】アンホイ島
各観光スポットを巡る途中、気になったカフェやレストラン、土産物店に立ち寄りながら町歩きを楽しむのがおすすめ。ホイアンでディナーをしても、ダナンに日帰りで戻ることは可能です。
日暮れ時間に合わせ、旧市街の西側に向かって散策を楽しむのがGood
ランタンが煌めく町中はもちろん、ボートが沢山浮かぶトゥボン川やアンホイ島のナイトマーケットが夜の見どころ!
ダナンから向かう際は、ホイアンの「Hoi An Hospital」周辺で下りるといいと思います。ここから南に向かって歩くと、ローカルっぽさを感じながら旧市街地にアプローチできます。
ベトナム中部の都市「ダナン」から「ホイアン」までの行き方は、以下の記事で詳しく紹介しています。
おしゃれなカフェや土産物店巡り
ホイアンの魅力は、なんといっても伝統的な建物が立ち並ぶ美しい町並み。歴史を感じる建物をリノベーションしたレストラン、カフェ、土産物店などが沢山あります。
ベトナムの伝統衣装をレンタルできる店もあり、アオザイを着て町歩きを楽しむ女性が多くいました。ノスタルジックな町並みに、色鮮やかなアオザイがよく映えます。
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Klook(クルック)は、現地アクティビティやツアーが予約できるサイト。日本語で使えるので安心
【旧市街の東側】ホイアン市場からスタート
2時間もあれば歩けるホイアン旧市街には、幾つかの観光スポットがあります。旧市街の東に位置する「ホイアン市場」では、所狭しと店が並び、生鮮品から乾物、雑貨、土産物まで何でも揃います。
また、場内には小綺麗な飲食店エリアもあります。メニューに値段が書いてあるので安心です(基本は現金払い)。
市場の外には出店があり、こちらは夕方も営業していました。
【旧市街の中央】福建会館など、中国の建築様式の建物
ホイアン旧市街には中華系の建物がいくつかあります。その中でも人気なのが、ホイアンで財を成した福建省出身者が建てた「福建会館」。
旧市街の中央辺りに位置する福建会館は、航海の安全を祈願する天后聖母が祀られたお寺です。中に入るには観光チケットが必要。
町中に点在する中華系の建物は、かつて集会所や寺院として使われ、中国から移住してきた人々(華僑)の故郷を想わせる存在だったそうです。無料で入れる建物もあるので、気軽に立ち寄ることができます。
【旧市街の西側】来遠橋(日本橋)
旧市街の西に位置するのは、日本人が架けたといわれる「来遠橋(日本橋)」。ベトナム紙幣にも描かれる、有名な観光スポットです。
橋が架けられたのは、豊臣秀吉が生きていた1593年(安土桃山時代)!!
私が訪問した2024年2月時点、残念ながら改修工事中でした。屋根や欄干(らんかん)は取り外され、以前、写真で見たことのある面影はありませんでした。
来遠橋を西に向かって渡るとすぐに、ホイアンの古建築様式でデザインされた民家「フーンフンの家」があります。このエリアは観光客が少なかったので、ゆったりと町歩きをしたい人におすすめです。
【旧市街の対岸】アンホイ島
旧市街地の散策を終えたら、「アンホイ橋(An Hoi Bridge)」を渡って行ける「アンホイ島」がおすすめ。
日暮れ後は、橋の上から数えきれないほどのボートが見えて綺麗です。川沿いを歩いていた際、ボート乗船の客引きが沢山ありました。
ボートに乗って灯籠流し体験をしたい人は、現地ツアーが日本語で予約できる「Klook」が便利です。現地で値段交渉する必要や、ボート乗り場に並ぶ必要もないです。
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旧市街を流れるトゥボン川の川沿いから灯篭流しをする人も。アンホイ橋付近で、おばさんやおばあさんが100円ほどで灯篭を販売していました。
ベトナム語や英語に不安な人は、日本語が話せるガイドさんと夜のホイアンの旧市街を巡るツアーを検討してみてはどうでしょうか。ツアーの申込ができるのは、klookと同様に、日本語で現地ツアーが予約できるサイト「kkday(ケーケーデイ)」。
以下のリンクから申込めるツアーは、ランタン灯籠流しや、ホイアン名物が楽しめる夕食付き。ダナン、もしくはホイアンの指定ホテルの送迎付きなのが嬉しいです ↓
ホイアン・ナイトマーケット
アンホイ島でやっている「ナイトマーケット」では、ランタンを買ったり、串焼きやスイーツを食べ歩きしたり、ちょっとしたお土産を買うことができます。マッサージ店や生演奏を楽しめるお洒落なレストランもありました。
【ホイアン名物】ランタンの出店
ナイトマーケットの入り口では、カラフルなランタンを売る出店が多く並び、観光客の有料フォトスポットにもなっています。
もちろんランタンを購入することもできますが、ランタンを自分で作ってみるのも旅の記念になりそうです。現地ツアーが日本語で予約できる「Klook」では、ランタン製作ワークショップの予約が可能。
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乗り物でホイアン観光
旧市街は徒歩で十分ですが、時間に余裕がないなら、自転車の前に座席をくっつけた乗り物「シクロ」での観光も可能です。流しのシクロに乗る際は、値段交渉が必要。
日が暮れても暑さを感じるホイアンで、風を受けながら走り抜ける様子は気持ちよさそうでしたよ。
ツアー客が乗ったシクロの行列を、何度か目撃したよ~
歩行者が多いエリアに車は乗り入れできませんが、旧市街近くをクラシックカーっぽい車が走っていたので、ちょっとした移動に使えそうでした。
おすすめのレストラン
手頃に食べられる洒落たレストランが沢山ある中、私は日本人プロデュースのベトナム料理店「HERITAGE(ヘリテージ)」で夕飯をいただきました。メニューは、春巻きやフォーなど定番からホイアンの名物料理など幅広いラインナップがあり、ランチにもおすすめ。
色んなメニューをちょっとずつ食べられる「スペシャルコンボ」が人気で、名物の「ホワイトローズ」が入ったコンボは、200,000ドン(約1,200円)とお手頃。
注文した「ベジタリアン・スペシャルコンボ」は、旅行で不足しがちな野菜がたっぷり食べられ、日本人好みの味付けで美味しかったです
ベトナム旅で一番美味しかった(!)バインミー
朝食やランチでおすすめは、「Madam Khanh “The Banh Mi Queen”」のバインミー(ベトナム料理定番のサンドイッチ)。旧市街中心部から少し離れた場所にありますが、観光客だけでなく、地元の人にも人気のお店です。
バインミー専門店で、メニューはいくつかあります。持ち帰りは店の外で注文、店の奥に席があり店内で食べることも可能。
満席の店内に入り、席に座るとメニューを持ってきてくれます。私は「BBQバインミー」30,000ドン(180円)を注文。さっくさくのフランスパンに、甘く味付けされた、そぼろのようなお肉が美味しいっ!テーブルに置いてあったチリソースもよく合いました。
ベトナム滞在中に何度かバインミーを食べましたが、断トツの美味しさ!
アンホイ島にあるフードコート
アンホイ島にある「Vy’s Market Restaurant」は、ベトナム中の色んな料理が食べられるフードコート。私が店の前を通った時は、結構にぎわっていました。Google Mapの口コミによると、ホイアン名物料理を含んだメニューの選択肢が多く、きれいな店内で利用しやすそうです!
旧市街外の人気アクティビティ
ホイアンは、旧市街の観光だけでなく、楽しそうなアクティビティが充実しています。私は時間の関係で参加できませんでしたが、ホイアンで泊まった宿のオーナーが教えてくれた、おすすめのアクティビティを紹介します。
現地ツアーをうまく活用し、ホイアンでゆっくり2泊するのも良いかもしれません
バンブーバスケットボート体験
最近、人気があると聞いたのは、バンブーバスケットボート(竹籠舟)の乗船ツアー(1時間ほど)。ココナッツ林を、竹でできたお椀型ボートに乗って川下りします。ベトナム笠「ノンラー」をかぶったボート乗船は、ホイアンならではの体験になりそうです。
ローカルの漁師さんは、今もこのボートで網漁をしているんだって!
現地ツアーが日本語で予約できる「Klook」では、バンブーバスケットボートの乗船チケット(約500円~)だけでなく、陶器村など近くの観光スポットや、送迎などがセットになったパッケージも選べます ↓
世界遺産のミーソン遺跡
ホイアンから約40km、ダナンから約70kmに位置する「ミーソン遺跡」は、森の中にある古代ヒンドゥーの美しい世界遺産で知られています。
ミーソン遺跡は、4~13世紀にベトナム中部を支配したチャンパ王国が、ヒンドゥー寺院を建てた神聖な場所。インド文化とヒンドゥー教の影響を色濃く受けた当時の建築様式や、今も残るレリーフや彫刻、装飾が見どころだそうです。
現地ツアーが日本語で予約できる「Klook」では、英語を話す地元のガイド付きで、歴史を学びながら遺跡巡りができる半日ツアーが人気!シヴァの神々に祈りを捧げる民族舞踊や、楽器演奏の鑑賞付き ↓
英語に不安な人は、日本語が話せるガイドとミーソン遺跡を巡るツアーもあります。こちらは、現地ツアーが日本語で予約できる「kkday」から申し込み可能。ダナン、もしくはホイアンの指定ホテルの送迎付きです ↓
まとめ:ホイアンは、2時間ほどで観光できるコンパクトな街
ホイアンを観光するイメージは持てましたか?
今回の記事で紹介したこと
2時間ほどで見ることができるホイアン旧市街地の観光モデルコースを紹介しました。
- 【東側】ホイアン市場
- 【中央】福建会館など、中華系建物
- 【西側】来遠橋(日本橋)
- 【対岸】アンホイ島
観光は、旧市街の東側にある「ホイアン市場」からスタートすると効率よく回れます。最後に訪れるトゥボン川では、ボート乗りや灯篭流しが楽しめます。
ホイアンをより手軽に楽しみたい人は、ダナン/ホイアン午後発(送迎あり)の夜散策ツアーがおすすめ。現地ツアー・アクティビティの販売サイト「kkday」から、日本語で予約できます。
\ 日本語ガイドで、名物料理の夕食付き /
旧市街の観光だけでなく、人気のアクティビティも検討してみてください。
ダナンからアクセスしやすいホイアンには、観光スポットがたくさんあります。この記事を参考に、ノスタルジックな美しい旧市街の散策やアクティビティを楽しんでください。
みなさん、良い旅を!
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます
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